天地創造デザイン部

2021年1月期のアニメの感想。ニ十本目は「天地創造デザイン部」。
天地を創造した神様がそこに住む動物のデザインを下請けな丸投げしたっていう設定のアニメ。原作は月刊モーニングtwoか。この雑誌全然知らないな。動物をデザインする際にいろいろ試行錯誤して、なんでこんな動物が出来上がってしまったのかというのがわかりやすくなっているところがいい。ただ、そういう工程を見られるのは楽しいんだけど、アニメとしておもしろいかといわれると微妙。なんか学習マンガを読んでいるように気になっちゃうんだよね。デザイナーたちのキャラクターは立っているんだけど、動物の成り立ちを説明するところにおもしろみが偏っていて、説明するためのキャラにしか見えなくなってしまっている。

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怪病医ラムネ

2021年1月期のアニメの感想。十九本目は「怪病医ラムネ」。
悩みを持つ人々の心に「怪」と呼ばれる超自然的な存在が入り込むことで引き起こされる病「怪病」。その怪病を治す医者ラムネと弟子のクロが様々な患者の怪病を治療するというお話。医療モノの作品としてはごく普通の作りなんだけど、そこに怪病と「怪」という設定が入ることで奇妙な味を出している。「怪」は病を起こすだけでなく「怪具」という特殊な効果を発揮する道具のもとにもなっていて、怪具を扱う怪具屋なんて商売もある。ラムネのところに来る患者の症状が食べ物がらみばかりというのがおもしろい。最後の方で明かされるクロの症状だけは食べ物がらみじゃないので、すべての怪病が食べ物がらみということではないらしい。最終話はなんかいいお話みたいな終わり方で、うまいことまとめたなあって感じだった。

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はたらく細胞BLACK

2021年1月期のアニメの感想。十八本目は「はたらく細胞BLACK」。
「はたらく細胞」のスピンオフ。タイトルのBLACKはBLACK企業のようなニュアンス。細胞側からみれば働く環境っていうのは企業というよりも世界そのものであり、世界が過酷になっている原因は生活習慣病に陥っていること、いうわけで視聴者側からすれば身につまされる話である。肝臓とか腎臓はいたわらないといけないなあという気になるという点では、啓蒙的なアニメなのかもしれない。しかし、細胞側に感情移入しちゃって社会の矛盾に憤っちゃう視聴者もいるのかもしれないなあ。そういう多層的な見方を想定して作ってあるんだろうけど。キャラは赤血球と白血球の性別が反転しているのが新鮮。主人公は明らかに赤血球になっていて、そのせいか女性キャラがグラマラスな造形になっている。血小板は相変わらず幼児だけど、環境に劣悪さに比例して性格が粗暴になっていて、幼児に罵られるのが好きとかの特殊性癖にも対応している。このあたりはいかにも青年漫画誌っぽい作りだなあ。オープニングは無駄にかっこいい。曲調は違うがリゲインのCMを思い出した。

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Levius -レビウス-

2021年1月期のアニメの感想。十七本目は「Levius -レビウス-」。
元はNetflixではもっと前に配信されていた作品。BS11では2021年1月開始だった。クレジットによると原作はウルトラジャンプ連載。義肢を使ったボクシング「機関拳闘」を題材に採っている。スチームパンク風の世界観で街は蒸気に包まれている。義肢も超蒸気と呼ばれるものを使って動かしているっぽい。過去に超蒸気というエネルギーをめぐる紛争があって、それがこの物語の導線になっている。「機関拳闘」のレギュレーションは義肢については厳格だが、体重や性別はなんでもありのようだ。最初はそのあたりを飲み込めていなくて、ナタリアをオトコの娘なんじゃないかと思っていた。なんかすまん。AJ登場以前は「機関拳闘」そのものを見せるような話だったが、AJ登場後は方向性が変わって戦争孤児にまつわる陰謀みたいな話になった。後半はわりと想像どおりに物語が進んでしまったこともあって、前半のほうがおもしろく感じた。

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ホリミヤ

2021年1月期のアニメの感想。十六本目は「ホリミヤ」。
「安達としまむら」のことがあったから、これも女と男の組み合わせじゃないんだろうなあと身構えていたら、しっかり女と男だった。堀さんはまあありそうなキャラで宮村くんのほうが暗いボッチだけど実はイケメンっていうキャラ。ジャンルとしてはラブコメなんだろうなあ。実のところ宮村がなんで学校にいるときと普段とで張り替えていたのかかあんまり理解できなかった。中学生以前のトラウマがあるような描写はあったけど、だからといってああはならんやろと思いながら見ていた。彼らの友人となる脇役キャラがいつの間にか増殖していて、こいつらいつの間に増えたんだっけとなった。主人公ふたりが盤石な関係を築いていることもあって、脇役間でラブコメっぽいことをしていることのほうが気になっていた。河野さんとかね。

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バック・アロウ

2021年1月期のアニメの感想。十五本目は「バック・アロウ」。
今時珍しい2クールのオリジナルアニメ。最初のうちはバカっぽい話だなあと思いながら見ていたが、話を重ねるにしたがってだんだんおもしろくなってきたた。バカっぽいのは最後まで続いたけど。ちょっと「百億の昼と千億の夜」を彷彿とさせるストーリである。といってもあれを読んだのは昔過ぎてあんまり覚えていないんだけど。最終話については、それさえも神の計画のうちなんじゃと思ったりもした。モノとしてはロボットアニメなので、人気が出ていればプラモデルやフィギュアの商品展開も考えていたんだろうけど、今に至るまでそういう話で盛り上がっているとは聞かないので人気が出なかったんだろうな。主人公サイドであるエッジャ村のメンバーのキャラ立ちがやや弱いのが気になる。アタリーもエルシャももうちょっと活躍させてあげればよかったのに。というかレッカ側のキャラが強すぎるんだよなあ。勝手に動き出しそうなキャラばっかりなんだもの。なんだいってもリンガリンド一の強国は伊達じゃない。

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弱キャラ友崎くん

2021年1月期のアニメの感想。十四本目は「弱キャラ友崎くん」。
実は「じゃくキャラ」じゃなくて「よわキャラ」って読んでいた。このアニメのタイトルを見て初めて「じゃくキャラ」って気が付いた。考えてみれば「弱キャラ」なんて発音することないもんなあ。主に格闘ゲームの使いにくいキャラをそう呼ぶんだけど、格闘ゲームなんてほとんどしないもんなあ。作品上の意味的には使いこなせない「弱キャラ」的な人間は「陰キャ」になっちやうけど、ちゃんと使いこなせば「陽キャ」に伍していけるみたいな感じになっている。主人公は弱キャラの友崎くん。彼にスクールカーストのトップのヒロインが絡んできて、主人公を鍛えて人生の勝利者を目指すというような話になっている。自己啓発セミナーみたいな話だなあと思いながら見ていた。自己啓発セミナーなんて体験したことにないけど。ヒロインから与えられた課題をこなすうちに今まで見えてこなかったものが見えてきて、自分という「弱キャラ」を使いこなす方向性を見出すまでやって終了。続きは第二期ということか。ちょっと面白いなあと思ったのが、出てくる女性キャラたちにほとんどヒロイン感を感じないこと。あえてそういう描き方になっているんだろうけど、この手のアニメとしては珍しいなあ。

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はたらく細胞!!

2021年1月期のアニメの感想。十三本目は「はたらく細胞!!」。
「はたらく細胞」の第二期。全8話という少なめの構成である。主な登場人物というか細胞は第一期を引き継いでいる。第一期では赤血球が主人公っぽかったけれど、第二期では白血球(好中球)寄りの描写が多く、赤血球はあまり登場しない。血小板ではうしろまえちゃんが登場して第二期ではこの子を推してくるのかなあと思ったけれど、スポットが当たったのは登場回だけだった。あとはほとんど乳酸菌と彼らを保護した一般細胞がお話を牽引していく。とはいえ、一般細胞なので外敵には無力。アクションシーンは白血球たち免疫細胞の役目となる。乳酸菌はさまざまな働きをするらしく、そこから派生するストーリも多彩である。中では樹状細胞が活性化する話が面白かった。ああいうちょっとヤバめの味方キャラっていいよね。今回の敵は強敵が多く白血球たちも出血シーンが多かったりするが、ふと我に返れば血まみれの白血球っていったい何のことやらといった感じである。擬人化してるからそうならざるを得ないんだろうけど。

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五等分の花嫁∬

2021年1月期のアニメの感想。十本目は「五等分の花嫁∬」。
∬って何だと思ったら二重積分記号らしい。そんなものすっかり忘れていたよ。読み方は謎。アニメやCMでも発声してないよね、たぶん。三期もあるみたいだけど、今度は三重積分記号になるんだろうか。機種依存文字なんだけど。
さて、二期では五つ子がまじめに勉強するようになって家庭教師ネタが少なくなった。その分濃くなったのがラブコメ色。中でも二乃の豹変っぷりがすごい。なんか無茶かわいく描かれているんですけど。それに対する主人公は戸惑っているもののおろおろしていない。見栄っ張りなのかと思えるが、たぶんしっかりモノなのだろう。そうじゃなきゃ、あんなにはやく結婚まで漕ぎつけないだろうし。五つ子ひとりひとりの可愛さだけでなく、主人公のブレなさもこの作品の魅力のひとつといえる。

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約束のネバーランド Season2

2021年1月期のアニメの感想。九本目は「約束のネバーランド Season2」。
第一期は農場からの脱出をメインに描いていたから、そのまま人間が平和に暮らせるところまで逃げ続けるのかなあと思っていたら、そんなところでは収まらなかった。さすがはエマである。正直、エマがあんなふうに考えることができるというのは異常だと思うけれど、異常な個体がいないと歴史ってのは動かないのかもしれん。ただ、最終話があんな終わり方だとちょっと物足らない。これ、原作ではもっと話が続いていたのを端折ったってことなんだろうなあ。最終話のエピローグに当たる部分ではアニメを見ているだけではどういうことかわかりにくいシーンがいくつ差し込まれていたけれど、あれは原作を読んでいればあのシーンだみたいなのがひと目でわかるサービスカットなんだろうな。

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