不滅のあなたへ

2021年4月期のアニメの感想。二十三本目は「不滅のあなたへ」。
wikiを読んでいてびっくりしたのが週刊少年マガジン連載だったこと。全然そういうイメージじゃないんだけど。マンガ雑誌が減ったせいで他の雑誌に載せるような作風の作品も週刊少年マガジンに載るようになったんだろうか。雑誌って全然買わないし読まなくもなったから全然わかんないや。で、どんな作品かというと「観察者」によって世界に投げ込まれた球が触れ合う動物や人間の死をきっかけにその動物や人間の形態を獲得しつつ世界をさまよう物語。「観察者」は当初観察するだけの存在だったが、敵対する存在ノッカーが現れてからは主人公のもとにしばしば姿を現すようになる。あ、この主人公ってのは最初に投げ込まれた「球」の変化した姿で、フシと呼ばれる。フシが行く先々で出会うひとたちと織りなす物語がこの作品の見どころのひとつなのだが、なんか毎回いいヤツばかり死んじゃうんだよなあ。結果としてフシの獲得する形態はいいひとばかりになってしまうんだけど、そのせいなのかフシは不死の存在であるわりには最後までよわよわだった。その一方でフシに執着する適役ハヤセのしつこさはヤバイ。最終話でいかにも意味ありげな退場の仕方をしたけれど、season2以降でも何らかの形でかかわってくるんだろうなあ。

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ゾンビランドサガ リベンジ

2021年4月期のアニメの感想。十六本目は「ゾンビランドサガ リベンジ」。
第一期がうまくやれた感でおわっていたのに、冒頭からメンバーがアルバイトしていたり幸太郎が飲んだくれていたりという描写で始まる。大規模会場EFSでのライブが壊滅的な失敗に終わり借金を抱えてており、そこからの再起を目指すというストーリーだ。幸太郎がふさぎ込んでいる間はメンバー同士でメイクをしているのだが、それがどうやっても顔色の悪いよう人間のようにしかならず、それがリベンジでの新しいビジュアルになっている。各話のストーリはメンバーの過去に焦点を当ていたものが多く、ラストではそのメンバーがメインとなるライブで締めるという流れになる。異色かつ圧巻だったのはゆうぎり姐さんのエピソード。これは二話を使ってじっくり語っている。佐賀事変なんて本当にあったんかと調べてしまったよ。佐賀事変は作品上だけの話だったが、佐賀が歴史からいったん消えたのは本当のことだったらしい。ということで、佐賀ってホントにゾンビランドだったんか~、ってなった。ただの語呂合わせだと思っていたのにびっくりである。そんなこんなでメンバーのエピソードで話をつないで、ようやくたどりついた最終話のリベンジライブには胸が熱くなった。ところでこのライブでのメンバー紹介映像ってサンダーバードを意識してるよね。オープニングも第一期に続いて戦隊ものかと思わせるような曲調で、opアニメもキレッキレ。存分に楽しまさせてもらった。

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スーパーカブ

2021年4月期のアニメの感想。十五本目は「スーパーカブ」。
リンク先はいまだに復旧していないKADOKAWAのサイト。小説の存在は知っていて気になっていたけど本を買う習慣がなくなった後だったので読まずにいた。ちなみにwikiによるともとはカクヨム発だったらしく、確認したら今も続いていた。そうだったのか~と思ったが後の祭りである。そのうちぼちぼちと読んでいこう。で、アニメ化されたのでどういうものかなあと興味津々だったわけだが、これが大当たり。アニメとしての出来云々というのはおいておいて、十代に原付に乗り始めてバイクにのめりこんでいった人間から見ると、いろいろ刺さりすぎる。まず燃料切れでエンジンがかからなくなったエピソードにグッと来たね。あそこでひとに助けを求めずに取説を読み始めるなんて主人公をリスペクトするしかないじゃん。主人公も友人の礼子もそこはかとなく痛々しい言動をするところなんか、あの年頃のバイク乗りらしくってほほえましくなってしまう。ところで礼子ってやっぱり三好礼子からとったんだろうか。最終話の走行ルートもなにげに思い出深いところが多くって、ここでも感動。あのルートで余部鉄橋が出てこないのは寂しかったけれど。今はもうないから仕方がないね。

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ゾンビランドサガ

2018年10月期のアニメの感想。たぶん二十五本目になるのは「ゾンビランドサガ」。
「ゾンビランドサガリベンジ」を見始めたんだけど、何コレおもしろそう。ってんで、dアニメストアで一作目になるゾンビランドサガを見ることにした。こういうとき便利だよなあって思っていたのに、ちょうどYoutubeのアニメタイムズ公式で期間限定公開していたという。まあ、それはいい。そうやって見てみた本作は期待を上回るおもしろさ。設定がいろいろおかしいのにちゃんと話が作りこんであって、うっかりしていると感動させられてしまう。最終話の盛り上がりもすごかったけど、リリィの話はよかったなあ。死んだ原因の馬鹿らしさから始まって感動のステージで終わるっていう起伏の激しさが癖になる。ごく個人的な思い出を書いてしまうと、その昔九州ツーリングでキャンプしていたときに話しかけてきた博多弁の男の子を連想していたので、妙な気持ちになった。博多弁ってかわいいよね。って、博多弁なのかほかの九州弁なのかはよくわからないんだけど。それにしても、佐賀県はこんな扱いでいいんかねえ。ゾンビランドやぞ。と思ったら、佐賀県各地にゾンビランドサガ マンホールが設置されているという。佐賀県ノリノリなのか。

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ゴジラ S.P <シンギュラポイント>

2021年4月期のアニメの感想。四本目は「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」。
ゴジラ初のテレビアニメだと思う。この作品ではゴジラは核実験の産物ではなく宇宙の破局をもたらす、ある種神話的な存在であり、かつ特撮のゴジラよりも動物っぽい生物として描かれる。いってしまえば、特異で超強大な自然災害のようなもんである。それに対する人間側でキーとなる人物が主人公格の神野銘と有川ユン。神野銘は才能はあるもののただの大学院生、有川ユンは町工場で働く天才的なエンジニア。要するに一般人である。彼らが宇宙の破局を阻止するために奮闘する姿がおそらく本作品の骨子であり、ゴジラや他の怪獣は破局に向かう現象が見える形で現れただけのように思えた。もうひとつ忘れてならないのが、有川ユンが開発したAIから発生したペロ2やジェットジャガーといったAI。物語の後半になるとむしろこっちが主人公じゃないかという活躍を見せてくれる。ゴジラというよりもゴジラを取り入れたSFアニメといった出来上がりになっているが、これはこれでよいと断言してしまおう。あと、エンディング冒頭の神野銘がかわいい。「謎の彼女X」を思い出した。

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グリッドマン ユニバース

SSSS.GRIDMAN」、「SSSS.DYNAZENON」を見終わったので、その流れで「グリッドマン ユニバース」を見ることにした。劇場版作品ではあるが現時点ではdアニメストアで視聴できた。
評価が高いようなので期待していたがモノとしては、SSSS.GRIDMANとSSSS.DYNAZENONのファンサービス作品として作られているように思う。前二作が好きなら楽しめるんじゃないかな。いくつかの積み残しの解を見せてくれたり、アカネのエロかっこいい新コスチュームが披露されたりして、公開時は盛り上がったんだろうなあと想像できる。メインの話は世界とグリッドマンを救うってことなんだけど、それと並行に裕太が六花に告白するまでのストーリが流れていて、こういうところはSSSS.DYNAZENONの雰囲気でSSSS.GRIDMANをやっているなあと思えて、ちょっとおかしかった。いやあ、青春だねえ。バトルは派手。あれは劇場の大スクリーンで見たほうがよさそう。家庭用サイズのテレビで見ているとどうしてもごちゃごちゃしている感が強くなってしまう。ちせはあいかわらず和む。リアクションがいいよね。そして賞味期限は大事。

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SSSS.DYNAZENON

2021年4月期のアニメの感想。一本目は「SSSS.DYNAZENON」。
SSSS.GRIDMANがよかったのでこちらも期待していた。続編という感じではないけれど、グリッドナイトの登場でグリッドマンの世界とつながりがあることが示唆される。注意深いひとならほかにもいろいろつながりを見つけることができるかもしれないが、ダイナゼノン単体としても十分おもしろいので、そのあたりのことはフレイバーテキスト的に楽しんでおけばいいかな。作風はグリッドマンよりもさらに巨大ロボット物に近づいている。怪獣もロボット的なデザインになっている。そういう意味では昔懐かしいマジンガーZの時代に先祖返りしているのかもしれない。ダイナゼノンの搭乗者たちはそれぞれに事情を抱えていて、彼らの青春ドラマがもうひとつの柱になっている。するっと青春ドラマと書いてしまったが、そうとしか思えないのだから仕方がない。中でも気になったのが、ちせ。変わっていく他の登場人物たちに対して、変わらないことを決意したかのような終わり方になっている。オープニングはYoutubeで何度も見ていたので、ちせがああいうキャラだとはまったく思ってなかった。なんか意味ありげな描写になっているので、グリッドマンの世界観にかかかわる知識を持っているような存在だとばかり思っていた。それがただの不登校児だったとは。

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怪物事変

2021年1月期のアニメの感想。ニ十七本目は「怪物事変」。
怪物と書いて「けもの」と読ませる。鬼の子とされて共同体内で迫害されていた主人公が、怪物を扱う探偵に拾われてそこの仲間たちと暮らすうちに人間らしい感情を取り戻していくお話。ってことでいいんだよな。怪物にかかわる事件を扱っているので伝奇ミステリ風でもあるけれど、アニメ化された部分だけをみると主人公の成長物語として見たほうが正解のような気がするんだよね。最終回で怪物事変という遠い過去の事件に言及されたところを見る限り、ここまででようやくプロローグが終わったというところなんだろう。この先どんな話になってどのように主人公が成長していくのか。おそらく主人公の対になる存在は化狐の少女、紺なんだろうけど彼女と主人公とのかかわりがどうなっていくのかも気にかかる。そんな感じで続きが気になる物語なんだけど、今のところ続編を作るなんて話は出ていないようだ。なんとか作ってくれないかなあ。

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のんのんびより のんすとっぷ

2021年1月期のアニメの感想。ニ十六本目は「のんのんびより のんすとっぷ」。
これが第三期になるのか。一期と二期がどんな違いがあったのか今となっては思い出せない。だいたい同じようなことしてるしなあ。最後まで見た感じではこれがラストなのかな。今期ではこのみとその部活の後輩であるあかねといった新しいキャラの露出が多い。あかねに関しては最初モブキャラかと思っていたのに純レギュラーみたいに出るようになって意表を突かれた。あとは駐在の娘さん。こっちは世代交代の象徴みたいなキャラだな。そういう意味ではお兄ちゃんもそうなんだけど、卒業式の主役になったわりには最後まで影が薄かった。このあたりは作品のカラーからすれば仕方がないこととはいえ、寂しいものだね。ともあれ、これでおそらくは最後。wiki見たら第一期が2013年10月といいうことで今から10年以上前。今期の放映時を起点にしても8年ぐらいか。その間ほとんど同じテンション同じクオリティで作り続けられたというのは地味にすごいよなあ。しっかり楽しませてもらった。

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無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜

2021年1月期のアニメの感想。ニ十二本目は「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜」。
最後が11話で中途半端なところで終わってるなあと思ったら、第一期は第一クールと第二クールが分割されていて第二クールは2022年の10月期になるようだ。原作は小説家になろう発のライトノベル。なろう版は読んでいたがどこまで読んだかは覚えていないし、読んだ範囲で起こったこともよく覚えていない。新鮮な心持ちで視聴できたという点ではよかったんじゃないかと思う。なぜかメイドさんに気味悪がられていたことだけはよく覚えていて、そういうシーンではああ、こんな感じだったなあとか思っていた。全体をとおして作りが丁寧だしオープニングも毎回違うシーンが流れたりしているので、結構予算がかかってそう。原作がしっかりしていて、ちゃんアニメ化してあるんだから間違いなく出来はいいといえる。主人公のどうしようもない性癖さえなければ、深夜ではなく世界名作劇場の枠でやってもいいんじゃないかと思える。最推しキャラであるロキシーが第二クールでは再登場するようなので今から楽しみだ。

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