ゴールデンカムイ 第三期

2020年10月期のアニメの感想。九本目は「ゴールデンカムイ 第三期」。
第三期は尾形に騙されて樺太に連れ出されたアシㇼパを杉元たちが追う話。北海道アイヌとは少し違う樺太アイヌの生活が描かれるのはかなり貴重なのでは。樺太アイヌなんて取材もできないから文献に当たるぐらいしかできなさそうなのに。メインとなるのは先行する尾形たちとそれを追う杉元たち。尾形はロシアのスナイパーと一騎打ちしたりしてわりとシリアスにやっているが、杉元たちはわりとドタバタしていて対比がおもしろい。それに加えて北海道にいる鶴見、土方の話も少し入る。鶴見は何やってるかよくわからないが、土方は幕末の人斬りと戦ったりしている。もっともこれは人斬りのほうが主人公になっている閑話みたいな話である。全体的にはいろんな登場人物に焦点を当てた話をたくさん組み込みつつ、ちゃんと話も進めていくというわりと難易度の高そうなことをしている。しかし、最後にスチェンカやってた変態さんが出てくるなんてなあ。ここが一番意外だった。

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ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

2020年10月期のアニメの感想。八本目は「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。
これまでのラブライブとはかなり雰囲気が違う。スクールアイドルとはいってもラブライブに出場しないし、グループでステージに立たずひとりひとりがソロアイドルとして活動する。それになんといっても絵柄が一新されて普通のアニメっぽくなっている。これまでのラブライブのキャラは目がテカテカしているのが苦手だったので一気に見やすくなった。チーム一丸となって目標のために頑張るみたいなノリはなくなっているので、従来のスポ根風味を期待すると肩透かしを食らうことになる。各話の構成は基本的にそれぞれのメンバーに焦点を当てたストーリを展開して最後にそのメンバーの歌うシーンが流れて〆というもの。この歌うシーンもステージというよりもMV風の映像になっている。特に誰のファンでもなくニュートラルな気持ちで見ていると、各話ごとにその主人公が好きになってしまう。そして全部見終わってしまえばみんな好きになっちゃっているのに気付く。よくできてるなあ。

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無能なナナ

2020年10月期のアニメの感想。六本目は「無能なナナ」。
マンガが原作らしい。一話を見始めた時点であんまり期待できそうにないなあと思っていたが、話数を重ねるにしたがってだんだんと面白くなってきた。様々な能力を持つ能力者を無能力者の主人公が追い詰めていくっていうのが各話の流れになるのだが、その能力者と主人公とどっちに肩入れしたらいいのかわからないというもどかしさがある。そのうち主人公の任務遂行能力の高さに対して性格的に不安定なところが見えてきて、そこにゆさぶりをかけるような存在も現れるようになると、だんだん主人公に感情移入しやすくなってくる。そういった作りであの最終回なものだから、ちょっとこれ周回プレーしてtrueルートやらせてよ、みたいな感想を持つに至ってしまった。うまくハメられたなあとおもわないでもないが、悪くない作品だった。もちろん周回プレーなんてなくて原作ではこの先も普通に続いているんだろうけど、この先の主人公が気になる。第二期希望。

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A.I.C.O. Incarnation

2020年7月期のアニメの感想。十二本目は「A.I.C.O. Incarnation」。
Netflixで2018年に配信されていたらしいがBS11で放映されたのは2020年7月から。ふ~ん、Netflixね、みたいな感じで見始めたんだけど、案外悪くない。人口生体が暴走、増殖してマターと呼ばれるモンスター的なものになるなんて設定はいかにもSFっぽい。ストーリー上の転換点となるネタ明かしについてはある程度すれた視聴者なら、やっぱりねとなってしまうようなことなんだけど、それで驚けなかったことを差し引いても、キャラクターの心の動きみたいなのがうまく描写されていて納得感がある作りになっていた。特にうざいポジションのキャラかと思われた一樹と楓は最終話近くですっかりまともになっていて毒気を抜かれたような心持ちになった。主な舞台となるのは黒部峡谷なんだけど、エンディングの平和そうな映像と本編のマターがあふれかえる情景との差異がなかなかショッキングである。たまたまゴールデンウィークに黒部ダムに行っていたのでエンディングのワンシーンは既視感ありありで興奮してしまった。

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デカダンス

2020年7月期のアニメの感想。七本目は「デカダンス」。
今アニメのサイトを見て知ったんだけど、移動要塞デカダンスは全高3,000mだって。そこまで大きいとは思わなかった。これの外装って装甲修理人が人力でメンテしてるんだよな。作品中では描写されていなかったけど、とてつもない人員が必要なはず。ガドルと呼ばれる敵性生物の大型のものはデカダンスと同等の大きさだし、それをデカダンスの上部半分を占める手の形をしたパーツで物理的に殴り倒すっていうんだから、スケール感を考えるとめまいがしちゃう。主人公は幼いころにガドルに襲われ、父と片腕をなくした少女ナツメ。ガドルと戦う職に就きたかったナツメだが隻腕であることもあり、装甲修理人にしかなれなかった。そのナツメが入った組の組長がカブラギ。かつては腕利きの戦士だったが、とある事件がもとで装甲修理人になり鬱屈した日々を送っていた。カブラギがナツメと出会ったことで、ってところから話が進んでいく。ナツメみたいな猪突猛進キャラっていつもはあまり好きになれないんだけど、不思議と引き込まれた。次第に明らかになるカブラギの過去と世界の形、ナツメとカブラギたちの行きつく先はどこだ。って感じでわくわくしながら見ていた。いやあ、SFって本当にいいもんですね。

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プリンセスコネクト!Re:Dive

2020年4月期のアニメの感想。十三本目は「プリンセスコネクト!Re:Dive」。
原作ゲームはちょっとだけ遊んだことがあるのだけれどシナリオはほとんど進めていないので、アニメがゲームに沿って作られているかどうかはよくわからない。見覚えがあるキャラはちらほらいるものの、どんな性格だったかとかはちっとも覚えていない。そんなレベルのプレイヤーがこのアニメを見ると、いろんなキャラが特に深掘りされるでもなくどんどん消費されていくという追いかけにくい内容になっているのだけれど、ギルド「美食殿」の日常アニメとして捉え直せば出来のいい「雰囲気アニメ」に仕上がっている。それだけで終わっても全然問題ないレベルだったんだけど、最終回あたりではちゃんと盛り上げて締めてくれた。雰囲気アニメとしての出来のよさに貢献しているのが、オープニングとエンディング。オープニングの出だしは「檄帝」かと思わせるようなものなんだけど、そこから一気にトーンが落ちてサビに向かって盛り上げていくとう楽曲が素晴らしい。たぶんゲームをちゃんと進めているプレイヤーにとってはいろんなキャラクターが出てきて目が離せないんじゃないかと思う。砂トカゲみたいなモンスターを食う気満々で狩りに行くシーンなんかも楽しい。エンディングはフォーク調の優しげな楽曲で、こっちが作品のテーマを表わしているんかな。オープニングもいいけどエンディングも捨てがたいね。

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波よ聞いてくれ

2020年4月期のアニメの感想。八本目は「波よ聞いてくれ」。
原作が沙村広明というのは見始めてから知った。「無限の住人」も見ていないし原作も読んでいないので、これがこの原作者とのファーストコンタクトとなる。一話はいきなりヒグマと対峙しているところから始まったので、何事かと思ったがこれは架空実況だった。全体のお話としては、スープカレー屋のアルバイトをしている主人公が飲み屋でからんだ相手にスカウトされてラジオのパーソナリティを始める話。冒頭のヒグマはそのラジオ番組の一シーンってこと。とにかく主人公の女性のキャラが強くてぐいぐい物語を引っ張っていく感じで、次はなにをやらかすんだろうとはらはらしつつも面白がって見ていられた。脇を固めるキャラもちょっと変だけど、妙に実在感がある。異能も超常現象もない普通の現代のお話なのでドラマ化しても面白いんじゃないかと思ったら、もう実写ドラマ化されていた。最近、アニメとドラマ両方やるのって多いなあ。ちなみに舞台となるのは札幌。次に北海道に行く機会があれば藻岩山ぐらいは巡礼しておいてもいいかなという気になった。

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かくしごと

2020年4月期のアニメの感想。二本目は「かくしごと」。
一話を見始めたときには鎌倉の家に向かう姫と本編中の姫の見分けがつかずに混乱していた。ただ、鈴木英人風の背景と久米田康治キャラとのマッチングがとてもよくとれていて、うまくやったなあと思うだけだった。ところがエンディングのイントロが流れ出して、あ、そういう話なのか~って。冒頭シーンも不穏な感じあるもんね。ていうかこういうテーマのアニメで「君は天然色」なんて流すのやめてください。泣いてしまいます。そうこうするうちに物語の中盤で犬のロクが登場して、エンディングのラストの絵と見比べてもしかするとハッピーエンドで終わるのかもしれないと希望をつないだりしていた。結果は見てのとおりで、ちゃんとギャグ成分も忘れない納得の締め方。実は久米田康治の作品は床屋さんなんかでちょくちょく拾い読みするぐらいで、ちゃんと通して読んだことなかったんだけど、ギャグマンガでもストーリ性のあるものを描くひとだったのか。

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恋する小惑星

2020年1月期のアニメの感想。十二本目は「恋する小惑星」。
小惑星と書いてアステロイドと読む。原作の掲載紙は「まんがタイムきららキャラット」なんだけど、まったく四コマまんがっぽくなくて、うまくアニメ化したなあと感じた。題材になるのは地学と天文学。地学に関してはあまり記憶にないけど、天文部の活動についてはたびたびまんがやアニメの題材になっている。地学については「ブラタモリ」の影響で興味を持つひとが増えているんじゃないか。さらに過去に遡ればば宮沢賢治の諸作には地学と天文学のことばがちりばめられている。あの時代はそういうことが好きなひとも多かったんだろうなあと思う。そういう流れの2020年版がこの作品といえる。もうひとつ連想したのが青春アニメの金字塔「宇宙よりも遠い場所」。あれは人間の負の部分も描いていていたけれど、こっちはそういうのがなくのほほんと見ていられる。もの足りないというひともいるかもしれないけど、そもそもそういうものを目指して作られていない。オープニングもエンディングも同じトーンで作られていて、夢を目指すっていいねと思わされる。こっちはこっちでいいと断言してしまおう。

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映像研には手を出すな!

2020年1月期のアニメの感想。三本目は「映像研には手を出すな!」。
最後まで気が付かなかったんだけど、これ原作があるんだね。しかも実写化までされている。全然知らなかっただけで人気作品だったんかね。
お話としては女子高生三人が映像研を立ち上げてアニメ制作をする話。主人公三人の役割が監督、プロデューサー、アニメーターに割り当てられていて、それぞれの立場で奮闘するさまが描かれる。監督の妄想が作品になっていくシーンが繰り返し描かれていて、これがこの作品の楽しさを体現している。プロデューサーはクリエーター視線では小うるさくてかなわんっていう感じだけど、映像研を守り作品を世に出すための守護神みたいな存在。見終わった時点では三人の中で一番格好よく思えてきた。アニメーターは監督の妄想を作品に育てる触媒になり、また動きへのこだわりも強い。読者モデルとして有名なため映像研の広告塔としての働きも大きい。映像研を押さえつけようとする生徒会や学校と戦ったりなだめすかしたり、他の部活や商店街と協力しながらアニメ作品として作り上げていく過程が楽しい。これまだ原作の三巻分だけらしいから続きも見たいな。

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