アサウラ「道‐MEN 北海道を喰いに来た乙女」

Kindle版が安かったので買ってみた。タイトルからすると「ベン・トー」に近いノリなのかなあと思ったら、あんまりそういう感じではない。食べ物ネタはいっぱいあるものの、それはサブタイトルになっているヒロインの担当で、物語の主軸とは少しずれている。じゃあどんな話かというと、北海道独立後の世界を舞台に、北海道に乗り込んでくる工作員と主人公たち「道-MEN」が戦ういうわりと普通のお話になっている。戦いそのものも異能バトルのセオリーは踏んでいて、あまり意外性はない。いや、ギャグ要素はあるんだけど、そっちはそうあるものとして読んじゃうんだよなあ。もしかすると読者の問題なのかと思ったりもしたけれど、それはそれ。あと、「ベン・トー」で色濃かったセガ要素に代る何かが欲しい。この作品もいろんな要素をぶち込んでいるものの、セガネタにくらべるとどうしても弱く感じるんだよね。それだけセガがすごかったのかもしれないけど。

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椎田十三「いでおろーぐ! 6」

前の巻で一区切りついたという終わり方だった上に、表紙が生徒会長だから、新章が始まるのとばかり思ったら、今回は短編集。生徒会長だよね、表紙。これは騙されるなという方が無理。
で、短編集の中身なのだけど、全部で四編。ひとつはわりと本編でもありそうな、遊園地で反恋愛活動をするという話。いつの間にか、遊園地デートっぽい雰囲気になってしまうのも、いつもどおり。ほかの三編は、いかにも短編集でありそうなネタ。ありきたりだけど、鉄板ネタなので作者の力量が見えてしまう。この作者の場合はよくもなく悪くもなくといったところ。リレー小説みたいにキャラ立てが効く話は、それなりにおもしろい。女児がらみの二編はその点ちょっと苦しいかなあ。ネタ的に文章が硬くなりがちだし。女児がからむと、主人公のひとり相撲になりがち、ってのもつらいところ。

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渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 12」

なんかひさしぶりに出てるなあと思いつつ、しばらく放置。こういうのって、あまり間が空いちゃうと、すぐに読もうっていう気がなくなっちゃうんだよね。テンポが大事というか。そんな感じで、まあいいかなあと思いながらも、やっぱり気になるので読み始めた。読み始めてみると、あんまりブランクを感じさせない。本人が思っているほど、主人公が考えたりやっていることはあまり変わらないような印象なんだけど、奉仕部の活動がどうやら終焉に向かっているようなので、主人公が話を動かすきっかけは失われているように見える。ところがどっこい。って、ところまでがこの巻のお話。次の巻で、どんな働きを見せてくれるかが見もの。

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最近読んでいない作家 その3

最近読んでいない作家、の続きを何人か。
京極夏彦「どすこい。」たしかに最近読んでないけど、これは2005年だから、もう少しは読んでいる。探してみると、2014年の「ルー=ガルー 2」が最後か。読まなくなった理由は、たぶん艦これ始めたせい。まとまった時間を読書に回さなくなっちゃったんだよね。そうなるとラノベのほうがいいか。みたいな感じ。
築地俊彦「まぶらほ ~ふっかつの巻・にし~」。このひとももう少し読んでるはず。2015年の「まぶらほ じょなんの巻・じゅう」が最新。このくらいだと、最近読んでいないというのには少しあてはまらないかもしれないが、このひとの場合は「まぶらほ」でおなか一杯になっちゃったからなあ。しばらくは読まないと思う。「陽炎、抜錨します!」とかは評判よさそうなんで気にはなってるんだけどねえ。

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渡辺恒彦「理想のヒモ生活 4」

シャロワ・ジルベール双王国から訪れたフランチェスコ王子とボナ王女の話がメインで、間に挟まれる竜討伐の話がサブみたいな構成になっているけれど、今のところ並行に話が進んでいるだけで、このふたつの話がどうからんでくるのかまったく見えない。竜討伐は山狩りをすることになるみたいだから、オペラグラスが役に立つとは思うものの、便利グッズみたいにほいほい渡せるものでもなし。しばらくは、どうなるか期待しながら付き合ってみますか。
王宮側のお話は、意図はわからないものの、フランチェスコ王子から重要な秘密が明かされて、こっちはそのまま今後のストーリのひとつのテーマになりそう。ボナ王女のほうはどうなるんかねえ。主人公と話は合うものの、それ以上の関係にはなりそうもないし。キャラ的にはおもしろいけれど、このままたいした役割も果たさないままフェイドアウトしちゃったりして。

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駱駝 「俺を好きなのはお前だけかよ 3」

高校野球地方大会の時の串揚げ屋の少女ツバキが転校してきて、串揚げ屋が繁盛するためのヒントをくれた主人公に尽くそうとするという導入部から始まって、モブのくせにハーレムルート突入か。みたいな流れになるんだけど、そのモブのくせにっていう主人公の言葉がキーになるお話。読み終わってから思い返すと結構強引な話の作りになっているものの、読んでいるうちはあまりそう感じなかった。作者の筆力が高いのかKONKONがうっかりさんなのかは意見の分かれるところ。ツバキの店でアルバイトするシーンが多いため、パンジーの出番が少なくなってしまっているのが残念なところ。でも、少ない出番でも存在感はあるし、なにより巻末近くでメガネのままでも魅力的に思えるような描写があったことで、彼女のファンとしては満足を覚えざるを得ない。あまり魅力的に描かれると、構内での立ち位置に問題が出てきそうだけどね。

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比嘉智康「キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った」

比嘉智康ひさびさの新刊である。まずは、ちゃんと作家を続けていてくれたのにひと安心。あんまり売れ線っていう作風ではないけれど、結構好きなんだよな。デビュー作の「ギャルゴ!!!!!」は完結したけれど、他はなんか終わったのか終わってないのかよくわからないまま刊行が停まっているから、このままいなくなるんじゃないかと心配していた。
今作はテーマが多重人格者の恋愛モノってことで、どうしたって悲恋に終わるパターンだよなあと思いながら読んだ。テーマがテーマなので、テンション抑え目でいつものようにギャグを畳みかけるようなことはなかったものの、こういうのもいけるじゃん、と認識を新たにした。この手の話をいくつか読んでいれば、たぶん途中でネタはわかってしまうだろうけど、それがわかった上で、日々の生活の描写や語りの積み重ねで十分に感動できる。ひとつ、これは、と思ったのが、はっとりみつるのイラストとの相性の良さ。このコンビはかなりいけるんじゃないか。

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最近読んでいない作家 その2

最近読んでいない作家、の続きを何人か。
菅浩江「五人姉妹」。そういえば、このひと最近、聞かないなあ。SFから遠ざかったせいかなあ。と思ったら、著作もあまり出ていない。日本SF作家クラブを退会したらしいけど、それはどちらかというと、日本SF作家クラブの内紛か何かのせいみたいで、よくわからん。どうもSF界隈ってのは、内輪もめが多いねえ。
桜庭一樹「GOSICK IV ─愚者を代弁せよ─」。直木賞獲って、富士見ミステリー文庫から離れちゃったので、読まなくなった。作家としては順調に著作を重ねているようだ。
加納朋子「螺旋階段のアリス」。なんとなく読まなまなったなあ。読んでいるうちは楽しいんだけど、なにかの拍子に遠ざかるとそのままになってしまうタイプ。たぶん、今出ている新刊を適当に選んで読んでも、楽しめるだろうなあと想像は付くんだけど、読み始めるきっかけはなかなか見つからない。

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最近読んでいない作家

そういやあ最近読んでいないなあと気が付いた作家について、ちょっとAmazonで調べてみよう。まあ、埋め草なんだけどね。
ここのカテゴリーを「書籍・雑誌」で絞って、古いほうから眺めてみれば何人も出てくる。坂東眞砂子「曼荼羅道」。このひとはメジャーなので、何やっているんだろうって調べることもないか。ただ、この感想で何をいおうとしているのか、さっぱりわからない。本人でさえそうなんだから、他人が見れば意味不明なのは間違いない。たぶん、他のもこんな感じなんだろうなあ。と嘆きはするけど、改善はしない。
次は有沢まみず「いぬかみっ! 5」か。「いぬかみっ!」は最後まで読んだけど、この作家はすっかり読まなくなったなあ。Amazonで見ても、2016年にいろいろKindle化されているものの新刊はない。「いぬかみっ!」なんてアニメ化されたのに、ラノベ作家ってのは先が見えない商売だなあ。
もうひとり、見てみよう。秋山瑞人「ミナミノミナミノ」。おお、秋山瑞人だ。このひとの作品は、この後も買い続けていたから、今読んでいないのは単純に本が出ていないからのはず。Amazonで確認してみよう。やっぱり、「龍盤七朝 DRAGONBUSTER 〈02〉」を最後に出てないか。どうしたんだろうねえ。「龍盤七朝」は古橋秀之とのシェアワールドのシリーズだったんだけど、古橋版も出てないんだよなあ。何か企画立てて始めるのはいいけど、途中で放り投げるのやめてくれないかなあ。話の流れで、古橋秀之も調べてみたら、こっちは小説の新刊はないものの、まんがの原作を始めたようだ。それはそれで気になるけれど、買ってまで読むかというと微妙なところ。

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肥前文俊「青雲を駆ける 3」

ナツィオーニから三人の新弟子を受け入れる話。ひとりは、エイジのお世話係として誘惑を繰り返していたカタリーナ、ひとりは領主の息子で乱暴者という噂のダンテ、最後のひとりはエイジに鍛冶勝負で負けた青銅鍛冶の親方レオ。ひと癖もふた癖もありそうな面々をエイジがどう指導していくかっていうのが読みどころのはずなんだけど、読後感としては、こんなもんか、って感じになってしまう。あまりドラマチックな展開はしないで、日常の仕事と指導の積み重ねで何とかしてしまうってのがエイジらしくて、そこには好感を持てるのだが、ドラマを作るには損な主人公だよなあと思わざるを得ない。新弟子三人がいろいろ思うところはありつつも、基本的には鍛冶の仕事を真剣に学ぼうとしているっていうところも大きいんだろうけど。
実はこの作品、刊行がこの巻で止まっているらしい。この巻、あんな終わり方して、それかよ。何とか続きを書いてほしいものだ。

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