ましろのおと

2021年4月期のアニメの感想。五本目は「ましろのおと」。
原作コミックスは読んでいたが、月刊少年マガジンで連載されていたというのはアニメを見始めてから初めて知った。アニメ化されたのは序盤の部分でだいぶ忘れていたが、学園パートってこんな終わり方してたんだっけと思った。学園パートってのは勝手にそう呼んでいるだけで、部活メインの話の部分。この後は民謡居酒屋に舞台が移って、そっちのほうが印象が強かったせいもあって学園パートのことはあまり記憶にないんだよね。原作どおりにアニメが作られていたとして、ああいう終わり方をしたから民謡居酒屋の話に続くんだってことをを再認識した。それにしても、学園パートであれだけキャラを作りこんでおいて、このあとの出番がほとんどなくなるっってのは、もったいないよなあ。オープニングは1クールなのに2曲あって、どちらもBURNOUT SYNDROMESによるもの。Dr.STONEの時も思ったけれど、作品を読み込んで作ったんだろうなあと思わせる楽曲である。

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ゴジラ S.P <シンギュラポイント>

2021年4月期のアニメの感想。四本目は「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」。
ゴジラ初のテレビアニメだと思う。この作品ではゴジラは核実験の産物ではなく宇宙の破局をもたらす、ある種神話的な存在であり、かつ特撮のゴジラよりも動物っぽい生物として描かれる。いってしまえば、特異で超強大な自然災害のようなもんである。それに対する人間側でキーとなる人物が主人公格の神野銘と有川ユン。神野銘は才能はあるもののただの大学院生、有川ユンは町工場で働く天才的なエンジニア。要するに一般人である。彼らが宇宙の破局を阻止するために奮闘する姿がおそらく本作品の骨子であり、ゴジラや他の怪獣は破局に向かう現象が見える形で現れただけのように思えた。もうひとつ忘れてならないのが、有川ユンが開発したAIから発生したペロ2やジェットジャガーといったAI。物語の後半になるとむしろこっちが主人公じゃないかという活躍を見せてくれる。ゴジラというよりもゴジラを取り入れたSFアニメといった出来上がりになっているが、これはこれでよいと断言してしまおう。あと、エンディング冒頭の神野銘がかわいい。「謎の彼女X」を思い出した。

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灼熱カバディ

2021年4月期のアニメの感想。三本目は「灼熱カバディ」。
カバディを題材にとった作品のアニメ化。カバディっていうとカバディカバディっていいながらプレイするぐらいの知識しかないひとが大半じゃないかと思うんだけど、まずはそれをマンガにしようとした原作に敬意を表したい。他のスポーツまんがならどんな描写をすればいいのかということを先行作品から学べるんだろうけど、カバディについては一から作り出すしかない。原作は読んだことがないのでこのアニメを見た結果でしかいえないけれど、カバディの面白さを表現できていたんじゃないかな。現実のカバディを見たことないから騙されているだけかもしれないけど。競技以外のところの作りは一般的な少年まんがっぽい作り。主要登場人物の過去話がところどころに挿入されつつお話が進む。このあたりは可もなく不可もなくって感じ。主人公が配信ネタがほとんど生かされなかったのはもったいないと思わないでもないが、カバディ部としての活動が忙しくてそれどころじゃなかったと解釈するべきか。新入部員の三人はアニメの中ではただの数合わせになってしまっている。原作だとちゃんと成長して活躍するんだろうか。

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ひぐらしのなく頃に業

2020年10月期のアニメの感想。二十七本目は「ひぐらしのなく頃に業」。
同人ゲームで話題になっていたので、当時Zaurusにインストールしてプレイしていた。ゲームすること自体よりもZaurusで動かすこと自体が目的だったみたいなところがあったので、Zaurusに飽きると同時にゲームも中断してしまった。これ以前のアニメも見ていないので、今回の「業」で再入門ということになる。と思っていたのだが、どうもゲーム版の再アニメ化というわけではなさそう。ゲームの記憶も遠い彼方なのでどこがどう違うかというのもよくわからないんだけど。見ていて思ったのは残酷なシーンが延々と繰り返されるのはしんどいなあということと、その一方でゲームで楽しめていた日常パートがあんまりおもしろく感じないなあということ。「にぱーっ」とか「はうぅ」とかやられると特にきつい。あれはあの時代の空気だったからこそおもしろく感じたんだろうなあ。ところで、これはゲームしていた頃から思っていたんだけど、「けいちゃん」って絶対鶏ちゃんから採ってるよねえ。奥美濃の郷土料理だと思われがちだけど、これを初めて知ったのは神岡出身のひとと仕事をしていた時なので飛騨の郷土料理でもあることも間違いない。御母衣ダムに沈んだ荘川村でも食べられていたのだろうなあ。

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やくならマグカップも

2021年4月期のアニメの感想。二本目は「やくならマグカップも」。
フリーコミックの存在は知っていたけど、ちら読みしただけで済ませていた。それがアニメ化されると知って、どんなものができるんだろうと興味を持って見始めた。そうしたら、30分枠の前半がアニメで後半は声優さんの多治見紹介コーナーだった。最初は後半いらんやんと思っていたが、そこそこ興味深い内容だったので見続けるうちにまあいいかという気になった。多治見ってわりと謎だったんだよね。信州方面に出かけるときの通過点なので馴染みはあるけれど、多治見を目的に出かけたことはほぼないといっていい。陶器の街だという知識はあったものの、陶器に興味があるわけでもなし。なにより19号線がいつも混んでるのを何とかしてほしいなあという印象が強かった。アニメの舞台になっているのが多治見のどのあたりかはわからないが、たぶん19号線からは離れている場所なんだろうなあ。前半部の内容については陶芸をハマった少女たちの青春ストーリといったところ。オーソドックスな作りでひとによっては古さを感じるかもしれない。起点が町おこしみたいなアニメだからまあこんなもんだろうと思う一方、これはこれでいいかと思えるところもあって、狙ってやってるなら結構いい線ついてるんじゃないかと思った。

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グリッドマン ユニバース

SSSS.GRIDMAN」、「SSSS.DYNAZENON」を見終わったので、その流れで「グリッドマン ユニバース」を見ることにした。劇場版作品ではあるが現時点ではdアニメストアで視聴できた。
評価が高いようなので期待していたがモノとしては、SSSS.GRIDMANとSSSS.DYNAZENONのファンサービス作品として作られているように思う。前二作が好きなら楽しめるんじゃないかな。いくつかの積み残しの解を見せてくれたり、アカネのエロかっこいい新コスチュームが披露されたりして、公開時は盛り上がったんだろうなあと想像できる。メインの話は世界とグリッドマンを救うってことなんだけど、それと並行に裕太が六花に告白するまでのストーリが流れていて、こういうところはSSSS.DYNAZENONの雰囲気でSSSS.GRIDMANをやっているなあと思えて、ちょっとおかしかった。いやあ、青春だねえ。バトルは派手。あれは劇場の大スクリーンで見たほうがよさそう。家庭用サイズのテレビで見ているとどうしてもごちゃごちゃしている感が強くなってしまう。ちせはあいかわらず和む。リアクションがいいよね。そして賞味期限は大事。

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SSSS.DYNAZENON

2021年4月期のアニメの感想。一本目は「SSSS.DYNAZENON」。
SSSS.GRIDMANがよかったのでこちらも期待していた。続編という感じではないけれど、グリッドナイトの登場でグリッドマンの世界とつながりがあることが示唆される。注意深いひとならほかにもいろいろつながりを見つけることができるかもしれないが、ダイナゼノン単体としても十分おもしろいので、そのあたりのことはフレイバーテキスト的に楽しんでおけばいいかな。作風はグリッドマンよりもさらに巨大ロボット物に近づいている。怪獣もロボット的なデザインになっている。そういう意味では昔懐かしいマジンガーZの時代に先祖返りしているのかもしれない。ダイナゼノンの搭乗者たちはそれぞれに事情を抱えていて、彼らの青春ドラマがもうひとつの柱になっている。するっと青春ドラマと書いてしまったが、そうとしか思えないのだから仕方がない。中でも気になったのが、ちせ。変わっていく他の登場人物たちに対して、変わらないことを決意したかのような終わり方になっている。オープニングはYoutubeで何度も見ていたので、ちせがああいうキャラだとはまったく思ってなかった。なんか意味ありげな描写になっているので、グリッドマンの世界観にかかかわる知識を持っているような存在だとばかり思っていた。それがただの不登校児だったとは。

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ワンダーエッグ・プライオリティ

2021年1月期のアニメの感想。ニ十七本目は「ワンダーエッグ・プライオリティ」。
脚本が野島伸司ということでもしかすると当時話題になっていたかもしれないオリジナルアニメ。テレビドラマは全然見ないので、実はこれが初野島伸司作品だったりする。見ていて思ったのはアニメの作りはかなりいいってこと。キャラも背景も作画がよくて乱れないし、音楽もいい。オープニングなんかちょっと感動的ですらある。毎回のストーリも引き込まれるように見てしまい次回が気になる。問題は最終回まで見終わってもまだ次回が気になることで、つまり作品としてちゃんと完結できてないんじゃないかってこと。本編終了後に特別編ってのが放映されたらしくってdアニメストアで見てみたけど、こっちは完結してる感じになっているものの、かえって語り残していることが気になる。こっちが読み取れていないだけかもしれないけど。たぶん考察好きの視聴者がいろいろ考えてくれてるんだろうけど、それを追いかける元気は出なかった。

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怪物事変

2021年1月期のアニメの感想。ニ十七本目は「怪物事変」。
怪物と書いて「けもの」と読ませる。鬼の子とされて共同体内で迫害されていた主人公が、怪物を扱う探偵に拾われてそこの仲間たちと暮らすうちに人間らしい感情を取り戻していくお話。ってことでいいんだよな。怪物にかかわる事件を扱っているので伝奇ミステリ風でもあるけれど、アニメ化された部分だけをみると主人公の成長物語として見たほうが正解のような気がするんだよね。最終回で怪物事変という遠い過去の事件に言及されたところを見る限り、ここまででようやくプロローグが終わったというところなんだろう。この先どんな話になってどのように主人公が成長していくのか。おそらく主人公の対になる存在は化狐の少女、紺なんだろうけど彼女と主人公とのかかわりがどうなっていくのかも気にかかる。そんな感じで続きが気になる物語なんだけど、今のところ続編を作るなんて話は出ていないようだ。なんとか作ってくれないかなあ。

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のんのんびより のんすとっぷ

2021年1月期のアニメの感想。ニ十六本目は「のんのんびより のんすとっぷ」。
これが第三期になるのか。一期と二期がどんな違いがあったのか今となっては思い出せない。だいたい同じようなことしてるしなあ。最後まで見た感じではこれがラストなのかな。今期ではこのみとその部活の後輩であるあかねといった新しいキャラの露出が多い。あかねに関しては最初モブキャラかと思っていたのに純レギュラーみたいに出るようになって意表を突かれた。あとは駐在の娘さん。こっちは世代交代の象徴みたいなキャラだな。そういう意味ではお兄ちゃんもそうなんだけど、卒業式の主役になったわりには最後まで影が薄かった。このあたりは作品のカラーからすれば仕方がないこととはいえ、寂しいものだね。ともあれ、これでおそらくは最後。wiki見たら第一期が2013年10月といいうことで今から10年以上前。今期の放映時を起点にしても8年ぐらいか。その間ほとんど同じテンション同じクオリティで作り続けられたというのは地味にすごいよなあ。しっかり楽しませてもらった。

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