地縛少年花子くん
2020年1月期のアニメの感想。十六本目は「地縛少年花子くん」。
花子といえば女の子の名前、というよりはトイレの花子さんの怪異として有名。だというのに地縛「少年」花子くんとはなんぞやということで興味を惹いてしまう。タイトル付けかたというか、花子さんを男性でやろうっていうのがうまい。知らないだけで類似作品はあるかもしれないけど。で、花子さんを花子くんにすることで、対にするキャラを女性にできるといいのも利点だよな。この作品の主人公だかヒロインだかよくわからないけど、花子くんを呼び出しまう寧々ちゃんはいいキャラクター造形だと思う。夢見がちでいってしまえばおバカなんだけど、心優しく怪異に対しても普通に接しようとする姿は怪異譚の主人公にピッタリである。コンプレックスにしている大根足っていうのも、二次元キャラなら愛され要素だし。作品全体の雰囲気もいい。キャラクターデザインに始まり、背景、色彩、音楽がすべて物語のトーンに最適化されている。物語後半になってくるとエンディングの入り方がどんどんきれいになってきて、見続けてよかったと思わされた。
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