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どろろ

2019年1月期のアニメの感想。六本目は「どろろ」。
有名な作品なのだが、読んだことも見たこともない。最初のアニメに関してはたぶん差別的な表現が多くて再放送不可になってるんじゃないかなあと思っている。「ジャングル黒べい」も見られなくなっているし、こういうのって何とかならんのかなあ。
で、ようやく初見となった本作品、ほかの手塚アニメとはずいぶん風合いが違う。ほぼ全編シリアスで押し通している。原作知らないから何ともいえないけど、もともとはどこかコメディタッチの部分があったんじゃないかなあ。物語の枠組みは変わっていなさそうだけど、それも定かではない。百鬼丸は失われた身体を取り戻したいだけで、ほかのことなんて知らん、ってのが基本姿勢。最終的な敵となる醍醐景光は、天下を取りたいという望みはあるもののその前提としての領民の安寧のために百鬼丸を倒そうとする。いってみれば原初的な欲望と大義の戦いである。大義に殉ずるタイプの主人公もありがちな創作の世界では、少し珍しい組み合わせかもしれない。あ、主人公はどっちかいうとどろろになるのか。
百鬼丸だけだと一本調子になってしまいそうなのだが、サブキャラ、ゲストキャラがよく描けていて物語に厚みができている。トリックスター的な立ち位置の琵琶丸は別格としても、どろろの親の仇ともいえるイタチや、百鬼丸に子守唄を唄った少女とか、百鬼丸の育ての親とか。百鬼丸の戦いを描くようなふりをして、実のところ戦乱の世に生きるひとびとの姿の方がメインテーマだったのかも。

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