七条剛「うちの居候が世界を掌握している! 16」
最終巻。きちんと終わっているんだけど、きれいにまとまり過ぎたなあ、って感じがなきにしもあらず。中三になった優希がどうも幼いままだなあとか思っていたら、ちゃんとオチにつなげてるし。きっと、ストーリをきっちりと作り上げるタイプの作家さんなんだろう。科学的な考証とかはよくわからんけど。ほかにストーリ以外といえば、キャラか。この作品に限ったことなのかもしれないが、主人公の泰然自若さがすごい。この巻の前までは、どうせなんとかなるだろう的な余裕の表れなのかなあと思えなくもなかったけど、この巻では地球の危機に直面しながら、平気で高校受験なんてしてるもんなあ。ここまでくると、これはある種の欠落としか思えない。いろいろな家族の形がある、みたいにまとめているけど、主人公の母親もかなりおかしいし。このあたりは笠取家の家風というしか。たぶん父親もかなり変なひとだったに違いないと思えてしまう。
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