僕だけがいない街
2016年1月期のアニメの感想。二本目は「僕だけがいない街」。
原作まんががあったというのはクレジットを見て気が付いていたけれど、実写化されていたのは知らなかった。こんなの実写化したら、小学校時代が大変そうに思えるんだが、どんな出来だったんだろ。アニメについてはいい出来だと思う。リバイバルっていう設定はありきたりというよりも、そういうジャンルっていっちゃったほうがいいかな。要はそういった枠組みの中でどれだけ盛り上げていけるか、ってとこなんだろうけど、雛月加代に幸せになってほしいと思わせただけで、制作側の勝ちみたいなもんである。当初、ぶっきらぼうで表情も乏しかった彼女が、主人公に心を開いていくにしたがって、徐々にいろいろな感情を表せるようになっていくさまは、この作品の白眉といえる。そのせいで、加代が救われた後の話、本来なら物語のクライマックスになるべきところが付け足しにしか思えなくなってしまった、ってのが難点かなあ。それでもあのラストシーンはじわっときた。一度目の人生で過ごしたはずの小学生時代と今との間をまるっきり喪っていたわけじゃあなかったんだね、って。
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