森橋ビンゴ「この恋と、その未来。6 -三年目 そして-」
出ないかもとかいわれていた、シリーズ最終巻。前の巻があまり方向性を感じない話だったので、どうまとめるかと思ったら、方向性は決めないままに話を締めくくったって感じだった。この主人公がクズだという意見をあちこちで目にするけれど、いわれているほどじゃないなあというのが実感。だって高校生なんてそんならしっかりしてないでしょう。ちょっと流されてしまったら、ああいうふうになってもおかしくないんじゃないかなあ。というか、今のKONKONも同じ立場に立てば似たようなことしちゃうんじゃないかと反省したくなるくらい。そういう意味では、わりとフラットな視点で読み終えられたと思うけれど、やぱりこの作品は未来がからまないと、一気に精彩が欠けるねえ。主人公の考えることややることが未来を軸にしているから無理もないんだけど、ラストあたりの主人公も結局そこから抜け出せてないように見えるのがなんとも。
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