物草純平「超飽和セカンドブレイヴズ ―勇者失格の少年―」

タイトルだけ見ると「勇者と勇者と勇者と勇者」と「魔法科高校の劣等生」を足して二で割ったようなものを想像してしまうけど(何だそれ)、中身はしっかり物草純平だった。ホントこのひと、こういう理想を追いかけて七転八倒するような話が好きみたいだなあ。「スクリューマン&フェアリーロリポップス」もそうだったし、「ミス・ファーブル」もそうだったし。残念なのはちゃんと完結しない話ばかりということで。今度は何とか最後まで書いてくれよ。
毎回魅力的なキャラクタを見せてくれるこの作者。この作品では、マザコンの主人公とブラコンのヒロインという組み合わせ。一見、あまりいい組み合わせとは思えないけれど、読み進めていけば、これが最強のタッグになるためのキーだったことがわかってくる。
ちなみに主人公とヒロインは15歳と14歳らしい。表紙イラストはもう少し上のように思えるんだけど。特にヒロインのほうは営業用に盛ってるんじゃないだろうか。