椎田十三「いでおろーぐ! 4」
反恋愛主義青年同盟部の夏休みの出来事、というわけで、水着回だったり浴衣回だったりと、どこが反恋愛主義やねんと突っ込みたくなるようなお話である。やっていることはほとんどリア充なのに、「リア充爆発しろ!」と主張するいろいろこじらせたヤツら、っていう図式は「僕は友達が少ない」と共通しているが、反恋愛主義活動なんてのを大真面目(?)に語っている分だけこちらのほうがおバカっぽい。そのおかげで身につまされることも少ないので、精神衛生上は好ましい。
この巻では、これまでよりもヒロインの妄想語りが少なくて、その分、主人公が語ってしまっているけれど、これまでどおりヒロインに語らせたほうが面白いんじゃないかなあ。一巻から続く役割としては、ヒロインが恋愛方面に行きそうになるのを、主人公が反恋愛主義的言動でたしなめる、ってのがパターンだから、この巻みたいに主人公の妄想語りが入ると違和感があるのだ。もしかすると、これで主人公の心境の変化を現しているのかもしれないけど。
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