つちせ八十八「ざるそば(かわいい)」
ざるそばの擬人化だとばかり思って読み始めたら、人間のざるそば化だったので、びっくりした。その上、終盤に明かされるざるそば化の理由があんまりだった。この作品はいろいろ謎が多いけれど、なんといっても一番の謎は、こんな境遇で育ったざるそばが、なんでこんなにいい娘なんだというところ。しかし、こんなバカな設定で、よく丸々一冊書き切ったもんだ。設定のバカさ加減に目を眩まされているせいか、意外なほど展開には無理やり感はなく、それになりよりざるそば(かわいい)ので、読んでいて楽しい。バカ話に抵抗がなく、突拍子もない設定を呑みこめるだけの度量があるラノベ読みなら、読んで損はない。というか、この小説を楽しめる素地が出来ていて、本当によかった。
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