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岡本おさみが逝ってしまった

毎年のように北海道にツーリングに行っていた頃、一度、青森に逆上陸したことがある。そのときの目的地のひとつが竜飛崎だった。「津軽海峡冬景色」、ではなく、どてっ腹を撃ち抜かれたという「竜飛崎」の原風景を見てみたいというのが動機だった。あの頃のKONKONは吉田拓郎に傾倒していて、ヘルメットの中でよく拓郎の歌をがなりたてていたものだったが、今思えば、詩は岡本おさみのもののほうが多かったように思う。北海道ツーリングなんで、「襟裳岬」とか「落陽」あたりはドンピシャっていうこともあったけど、拓郎本人の詩よりも拓郎のメロディラインにあってるように思えたという理由も大きい。KONKONもオートバイから降り、岡本おさみが逝ってしまったけれど、それでも折につけ彼の詩を口ずさむことはあるだろう。そのたびに彼の死を悼むかといわれればたぶんそんなことはないけれど、今はそうしたい。ありがとう、岡本おさみ。

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