2015年8月7日 雲ノ平山荘~黒部源流~新穂高
雲ノ平は高地ではあるが周りを高山に囲まれているため、日の出が遅い。笠ヶ岳や黒部五郎岳の山頂部に日が差していても、太陽が姿を現さない。この日は日の出を待たずに朝食を摂り、その後、黒部源流に向けて出発した。
雲ノ平山荘あたりにはコバイケイソウやチングルマが多い。朝露を含んだチングルマがきらきらと朝日を反射している。
途中、スイス庭園なるところに寄り道。左手に薬師岳の大きな山塊があり、奥には立山らしきものが見える。
槍ヶ岳が見えてくると、黒部源流への降り口も近い。黒部源流を挟んで、三俣山荘が見えるのだが、これを下ってまた登り返すのかと思うとやや憂鬱になってしまうが、黒部源流なんて聞くと行ってみたくなるのが人情というものである。雲ノ平から一気に急坂を下り、黒部源流に達する。地図には「黒部源流標あり」と書いてあったが、それらしきものは見つからなかった。
ここで、黒部源流から三俣山荘を目指しているつもりが、岩苔乗越のほうに行ってしまうという痛恨のミス。ちゃんと標識があったのに、たまたまひとが来たほうに歩いていってしまったという。三俣山荘が後ろに見える、おかしいなあと思いつつずんずん歩いていってしまった。結局、黒部源流まで戻って登り直しててしまった。
三俣山荘でひと息いれて、巻き道で双六小屋を目指す。お花畑越しに、前日登った山々を眺めながら歩く。
双六小屋からは、前々日に登ってきた道を引き返す。弓折乗越からは延々と下ることになる。前日からさらに膝の具合が悪くなっていてペースが落ちてしまう。新穂高センターに着いたのは18時を回っていた。ここで下山届けを投函した後、さらに鍋平の駐車場へと向かったわけだが、この登りが今回の山行で一番怖かった。日が傾いている中を誰も歩いていない薄暗い登山道を歩いていると、熊でも出るんじゃないかと心細くなってしまう。しまいにはわけのわからない掛け声を出しながら歩いていった。
参考までにコースタイム。休憩時間は含まない。
雲ノ平山荘-(20分)-スイス庭園-(80分)-黒部源流(コースミス含む)-(75分)-三俣山荘-(70分)-双六小屋-(60分)-弓折乗越-(40分)-鏡平小屋-(130分)-わさび平小屋-(70分)-新穂高センター-(35分)-鍋平登山者駐車場
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