竹井10日「彼女がフラグをおられたら(5) こんな風にみんなと学園祭の話をしたの、初めてだな」
ひさしぶりに「がおられ」である。アニメのほうは少しだけ見て、もういいや、っていう気になってしまったが、小説のほうはあいかわらず楽しめる。この作者の作品はほとんど地の文のノリで読み進んでしまうものばかりだから、アニメ化は難しいんだろうと思う。キャラとストーリだけ追っていたら、特徴的ではあるものの、何だこれ、で終わってしまいかねない。
それはともかく、本のほうだが、サブタイトルどおり、文化祭の話である。準備から本番までをクエスト寮の面々がいつものどおりバタバタと駆け抜けていく。文化祭の出し物としては、クラスのものと寮のものとがあって、それぞれちゃんと準備をしているように見えるのだが、いつのまにか話の本筋が「ミス旗ヶ谷コンテスト」に移ってしまう。もちろん、これにもクエスト寮の面々がエントリする。当然のように恵も参加。はたして、ミス旗ヶ谷に選ばれるのは誰か。
その一方で、魔法少女と生徒会長のかかわりが示されたり、瑠璃の秘密の触れたりと、裏の話もこそこそと進行している。こっちはどういう方向に持っていかれるかさっぱり見当がつかないので、流されるままに読んでいこうと思う。
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