うわみくるま「運命に愛されてごめんなさい。 1」
冒頭で「運命力学」というおバカな設定が読者に突きつけられて、これをのめるなら読んでくれ、みたいな意図を感じた。タイトルもカラーイラストも頭が悪そうだけど、うっかりそこをスルーしてしまっても、本文を読み始めたら気が付くという寸法だ。何に気が付くかっていえば、この作品は読者もバカにならないと楽しめないってこと。そういう意味では親切設計なんだろうなあ。主人公はひとことでいえばクズ。とりたてていいところもない上に、性格は下劣。この巻で敵役となる生徒会長は権力亡者で実際に権力を手にしてしまっているけれど、やっぱりクズ。表紙イラストのヒロインがわりかしまともなんだけど、どういうわけか、主人公に好感を持ってしまったらしくて、やっぱりこのひともおバカのひとりなのだなあと思わされてしまう。そんなキャラクターたちが学園内の権力を巡ってドタバタを繰り広げるという趣向。どーしようもないヤツらだなあと、苦笑しながら読み進めるのが、吉。
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