« 赤芽を追加投入 | トップページ | 艦これ300万ユーザ »

千歳綾「未来/珈琲 彼女の恋。」

タイムトラベルモノなんだけど、主人公はタイムトラベルしない。娘を名乗るタイムトラベラーがやってきて、両親となるべき主人公と阿梨亜の結婚を阻止しようとする。いや、それやっちゃあ、タイムパラドックスが発生しちゃうだろう、というツッコミは特にない。普通なら、娘を名乗る人間が未来から来たなんて話は頭から信用しないものなのだが、主人公は生涯に一度だけタイムトラベルができるという血筋に生まれたものだから、娘だったらそれもないとはいえないなあという感じで、懐疑的な態度になっているというレベル。この主人公の態度がいまひとつしっくりこないんだよねえ。阿梨亜にぞっこんなのはいいとして、阿梨亜以外にはぞんざいすぎる。阿梨亜の未来についての話を聞かされた後も、ほとんど動転しているとしか思えない行動をとっていて、本当に阿梨亜のことを思っているとは思えない。ひとりよがり、としかいいようがないんだよなあ。魅力的なとまではいかないまでも、もう少し共感できる主人公だったら、もっと楽しめたのに。

|

« 赤芽を追加投入 | トップページ | 艦これ300万ユーザ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

☆☆☆☆」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 千歳綾「未来/珈琲 彼女の恋。」:

« 赤芽を追加投入 | トップページ | 艦これ300万ユーザ »