椎田十三「いでおろーぐ!」
単身、駅前で反恋愛主義の演説を始めてしまうヒロインのトンデモぶりはともかくとして、そのスカートのなかを覗こう近寄った挙句、あっさり感化される主人公がなんともはや。しかし、この主人公の見所は、その先。反恋愛主義活動に身を投じたと思ったら、ヒロインを上回るような革命的言辞を自由自在に繰り出し、すっかり気分は中核派である。なんでこんなにノリノリなんだか。これなら革命の戦士として見込まれても仕方がないといえる。それはともかくとして、こんなに可愛らしいヒロインが放置される原因が、眼鏡に読書というのが解せない。この作品の世界はそれだけでも革命すべきといえよう。あとは、神様的存在の「女児」だな。このキャラのおかけで、ストーリに幅が出来て、先が読みづらくなった。あんまり先が読めちゃうのも、興ざめだもんね。しかし、この終わりかただと、シリーズ化が規定路線なんだろうなあ。「女児」のたくらみがうまく運んじゃいそうな未来しか想像できないんだけど、どうひねってくるか。
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