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左京潤「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 9」

ユニィの王位継承に合わせて勇者制度が一時的に復活し、ラウルたちも勇者選抜試験にエントリすることになる。本来であれば大喜びするはずのラウルだが、なにやら心のもやもやが晴れない様子で。といったお話。ラウルがもやもやしているのは地の文でしか表現されていないので、フィノが素直に勇者になれるように応援してしまうというのは、いたしかたなしといったところ。そのフィノだが、魔力の暴走によりラウルと離れられない呪いがかかってしまう。勇者試験の日程は迫るが、その呪いは解けないまま。そこで選んだ行動は、ラウルといっしょに勇者試験に出ることだった。って、魔王の娘が勇者試験なんか受けていいんかい。
シリーズの最初の頃を思えば、ずいぶんと遠くまできちっゃたものだなあと感慨深い巻であり、また、この巻の中でも物語が大きく動く兆しはあるのだが、読んでいてもいつもどおりの正常運転だなあとしか思えないのは、美点なのか欠点なのか。フィノがかわいいからいいか。

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