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野村美月「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 7」

本物のグリンダが現れて、シャールの秘密がバレてしまうというわりとクライマックス的な展開で、事実クライマックスのはずなのに、あまり盛り上がらない。そのうちこうなるだろうなあと思っていたことが現実になったというレベル。それよりもグリンダ視点のパートがあって、初めて知るグリンダの心情に戸惑った。こういうキャラだったのかあ。この作者のキャラだから、そういう方向に病んでるなんてのは想像できたはずなのに、なぜかその可能性が頭からすっぽりと抜け落ちていた。ご愁傷様なのはギルマーと竜樹なのだが、こちらはきわめて紳士的。特にギルマーはもう少し何かあるかもと思っていただけに、少し見直してしまった。ある意味彼らよりもダメージが深かったのがアニス。顔も見られないような状態になってもおかしくないのに、ちゃんとシャールに会いに来てくれた。いい娘だなあ。最初から報われないポジション確実だったので、ひそかに応援してきたけど、この巻ではさらにファンになってしまった。

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