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白鳥士郎「のうりん 10」

ベッキーの結婚話が出てきてどうなることかと思わせたが、まあ、やっぱりベッキーはベッキーだったってことで。心をえぐる生徒たちの励ましがせつない。ってあたりは、実のところ、サイドストーリというか導入部というか何かそんな位置付けで、メインはインターン話だろう。あちこちにインターンに行って、そこで働いていることたちに今日の農業に関わる問題を語らせるといった趣向で、わりとシリアス側に振った内容になっている。そこにもギャグが入り込むのはこのシリーズならではなんだけど、今回は富野監督ネタがよかった。それほど詳しくなくても、ああ、こんな感じこんな感じと思いながら読めたので、富野フリークならいろいろ笑えるツボが多いんじゃないかと思う。市役所の人の無駄に熱い姿勢も考えさせられる。こういうひとがいないと回っていかない、っていう現実もあるんだろう。だいたい熱い人間が増えちゃうのって、切羽詰ったときなんだよなあ。幕末とか。

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