明鏡シスイ「軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? 2」

いろいろ拙いところは目に付くんだけど、結構楽しんで読んでいる。
表紙には新キャラの女の子、クリスが描かれていて、この子の登場回か～、ぐらいのつもりで読み始めたのだが、まさかの前後編分冊。この巻はスノーがちらっと出てるだけだから、このままいくと3巻目でスノーとクリスの出現頻度が逆転してしまう。そんなことでいいのか。
冒険者になって現代兵器を使ってクエストをちゃちゃっとこなして、ちょっといい気になっていたら、ころっとだまされて奴隷として売られてしまうという、急展開。これならスノーが出てこなくても納得なんだけど、新しいヒロインキャラというか、タイトルからいえばハーレム要員か。それを出すためにこういう展開にしたんじゃないかと思えてしまう。主人公も、妙に度胸が据わっていて、奴隷になってしまってもあわてず騒がす、スノーを想ってどうのこうのという描写も一切ない。それどころか、一巻であれほど執着した銃器についても、ほとんど触れないまま話が進んでいく。ひとが変わったんじゃないかというくらいの執着のなさである。ただの描写不足という可能性もないとはいえないが、このくらい切り替えが出来る人間じゃないとハーレムなんか作れんということなのかもしれん。