水沢夢「俺、ツインテールになります。 8」

表紙がイエローだなあと思ってたら、メインはブルーだった。これはもしかして、ブルーが表紙だと売れないと思われているということか。つまり、読者の大半はエレメリアンだと思われているってことか。なんてこった。あながち間違っていなさそうなのが怖い。ちなみに買ったのは特装版のほうなんで、表紙はイエローじゃなくて、ソーラと愛香なんだけどね。
メインがブルーってことで、今回のエレメリアンは幼馴染属性。幼馴染といえば、長年想い続けてきた相手を、どこからかわいてきた女の子に取られてしまう、っていうのが定番。当然、エレメリアンもそこを主張するわけだが、これが愛香の現状に対する危惧とぴったりマッチしてしまうのが、ヤバいのだが、そこのところをどうやって乗り越えていくか、ってのが読みどころ。いつもはただの蛮族だけど、この巻は少し普通の女の子っぽかったり、変態さがにじみ出たりして、愛香ファンにも納得(?)の一冊となっている。登場シーンは少ないけれど、愛香の姉の恋香のカミングアウトモも、ちょっとした衝撃だ。せっかくのアナザブルーもかすんでしまった。