村上凛「おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 9」

小豆と付き合うことになった主人公が舞い上がっていて、まったくこの野郎どうしてやろうかっていう巻。一方の小豆はずいぶんと幸せそうなんだけど、どことなくこの恋の終わりが見えているんじゃないかという雰囲気もある。まあ、このシリーズの話の流れからいって、このままハッピーエンドになるってのはあり得ないと思っているから、そう見えちゃうだけのことかもしれないけど。結局のところ、想像したとおりの展開になってしまうのだが、こうなってくるとこのところの長谷川と恋ヶ崎の描写の少なさが仇となって、この先の展開がまったく読めない。普通、展開が読めないのって、そんなに悪い意味では使わないんだけど、これに関していえば単純に情報量が少なすぎるんだよねえ。どうなるんだろうって楽しみではあるんだけどね。