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京極夏彦「ルー=ガルー 忌避すべき狼 (上)(下)」

読みやすいし面白かったんだけど、あまり何も残らなかったなあ。近未来を舞台にしたディストピア小説っていうくくりになるんだろうけど、社会のあり方が変に現在を引きずっている分、登場人物の台詞がお説教っぽく思えちゃうのもよくない。少女たちが主人公のアクション小説として読むと、今度はラスボスが意外に脆いところが気にかかる。途中までは、こんな八方ふさがりじゃあどうしようもないんじゃないかなあと思って読んでいたのに、ラスト近くになって「あれよあれよ」という間に敵が片付いてしまったのには呆気にとられた。少なくとも悪人が倒されてスカっとした、みたいな読後感はなかった。こういった、もやもやっとした感じについては、作者の狙いどおりかもしれないけど。

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