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物草純平「ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 4」

ティエールの演説以外はほとんどバトルに次ぐバトル。パリを崩壊に導く<ブリュム・ド・シャルール>の<七星>とそれを防ごうとする主人公側の面々がそれぞれ個性的でおもしろい。主人公側には、祖父の真実を知り動揺するが、それを乗り越えていこうとするクロエ、自らの正義を貫けずティエールの計略に身を投じたボーメスニル、官吏に甘んずるをよしとせず探偵と名乗りつつも公僕としての矜持が抜けきらないヴィドッグ、マルティナを友と認識して踏み込もうとするアンリ、そして大儀のための犠牲を肯んじえないまま荒園を希求する慧太郎といった面々。<ブリュム・ド・シャルール>側でもそれぞれの事情を抱えたものたちが、それぞれの信じるもののために殺し合いを演じる。中でも圧巻は慧太郎とクリザリッドの再戦だろう。ここまで熱い剣戟を描いたライトノベルは初めてだ。細々とした描写がはたして理にかなったものかどうかはわからないが、臨場感はちょっとしたものだ。男の娘モノかと思わせておいて、ここまで違うところまで持ってくるとは。まったく油断がならない。

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