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物草純平「ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 1」

ファーブルってのは、もちろん「昆虫記」のひと。ミスってついているくらいだから、少女化されてアンリって呼ばれている。ちなみに作中で言及されているようにアンリってのは男性の愛称らしいんだけど、日本人の語感としては女性っぽいよね。で、ファーブルが少女化すると、「虫愛ずる姫君」になってしまう。姫君ならば、騎士が付き物。そのポジションに持ってきたのが主人公の慧太郎。といった成り立ちなんじゃないだろうか。
ちなみにアンリが研究しているのは虫ではなく、「蟲」。虫によく似た巨大生物で、積極的にひとに害をなすわけではないが、その巨大さと昆虫らしい習性のために、駆除されることがあたりまえとなっている。そんな「蟲」に同情を寄せるアンリが、ある日、「蟲」を殺さずに追い返そうとする異国の少年と出会い、という、いかにもボーイミーツガールものらしい始まり方をする。その後も、いかにも王道らしい展開で、そうそう、そこはやっぱりこうこなくっちゃ、だよねというようなポイントがいくつもあって、読んでいて気分がいい。

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