畠中恵「つくもがみ貸します」
この作者の「しゃばけ」シリーズ以外は初めて。もしかすると、ひさしぶりなのかもしれないが記憶にない。
ネタとしてはタイトルどおりで、つくもがみを貸して生計を立てているお店を舞台にしたお話。つくもがみというからには、器物なわけで、ようするにモノを貸して料金を取る損料屋という商売である。そのお店をやっているのがお紅と清次の姉弟。清次はお紅を想っているようだが、お紅は蘇芳という磁器にかかわりのある男のことを忘れない様子。ことに触れ、蘇芳を探そうとしているがなかなか見つからない。というようなおおもと設定があって、そこに仕事がらみのさまざまな事件が起こり、それを解決していくたびに蘇芳の存在に迫っていく。
つくもがみのキャラが立っていておもしろいが、単発だけあって活躍しきれていないのが惜しい。姉弟の想いの行方については、本編参照ってことで。
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