裕時悠示「踊る星降るレネシクル 5」
三年ぶりの新刊。正直、もう出ないもんだと思っていた。こんなに間隔が空いたのにもかかわらず、読み始めるとほとんどブランクを感じずに没入できた。前半は、これこれ、これを待っていたみたいなノリで気持ちよく読めていたのに、後半になるにしたがってどうも感じが違ってきた。展開が早すぎるのだ。このまま最終回になだれ込んじゃうんじゃないかという勢い。しかも、困ったことに出来の悪い最終回である。これで終わっちゃうのかと心配だったが、どうやらそうでもないらしい。最終回もどきをやって、そのまま新展開に持ち込んでしまった。方向性は逆だけど、ちょっとマヴラブを思い出してしまったよ。まさか、このままラブコメだけ続けて、これまでのヒロインたちが放置されるとは思えないから、どんなふうに元の話に戻していくかってあたりを楽しみにしておこう。
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