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2014年5月3日 横山岳(1,132m)

四連休だというのに何も予定がない。これはいかんと、横山岳に行ってきた。ここは花が多いことで有名で前から行こうとは思っていたが、思い立つのがいつも花の時季でないものだから行かずじまいだったところだ。
道路が狭い杉野集落を抜けて白谷登山口へ。下調べをしていたときには三高尾根の下りは悪路だということがわかっていたので、登りは白谷本流でいいとして下りはどうしようかと思っていたところ、登山口にいた地元のひとっぽい小父さんが東尾根がお勧めだというので、素直に従うことにした。
白谷本流は登り始めから登山道が花に囲まれている。多くは名前がわからないものばかりだが、ヤマブキはイチリンソウといったメジャーどころも多い。特にイチリンソウは他の場所で見るよりも花が大きい。渓流沿いを何度か渡渉しながら登っていくと、ニリンソウが咲き始める。このあたりから道は険しさを増し、何度もフィックスロープのお世話になりつつ進む。斜度も大きく汗が吹き出る。
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五銚子の滝を越え頂上への最後の急登にとりかかると今度はチゴユリやフデリンドウがちらほらと姿を見せる。ヤマシャクヤクはこれからが本番のようでツボミが多いが一輪だけきれいに咲いていた。イカリソウは結構多い。
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下のほうは晴れてていたのに徐々にガスが湧いてきて頂上直前で小雨が降り始める。何しろ急登続きなのでこれまで寒さは感じなかったけれど、頂上に留まっていると風もあってかなり寒い。この時季は1,000メートル級でも降られるとバカにできない。合羽を着込んでコンビニおにぎりの昼食を摂る。
横山岳は双耳峰になっていて頂上となっているのが西峰。ここから東峰を経て下っていくのが東尾根コースである。頂上を離れるとすぐに雨は止んだが寒いので合羽を脱ぐことが出来ない。一度下がった体温はなかなか戻らず、もう一枚中に着込む。東峰に向かう途中、雪が残っているのを見つけ、寒いはずだわと納得。こちらのコースではこれまで見られなかったタムシバやイワナシを見ることができた。東峰はそれを示す標識がない。本当に東峰だったのかなあと思いつつ歩く。このあたりからはイワウチワの群落が見られる。イワウチワっていうと少しずつ咲いているものというイメージしかなかったので、こんなにあちこちに咲いているのを見るとちょっとした驚きである。東尾根コースを勧められた理由がよくわかった。イワウチワの時季に来たらここを通るべきである。
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途中、岩峰があって実はこれが東峰なんじゃないかと思ったが、振り返って見たら先ほど過ぎてきたピークのほうがずっと高い。あれが東峰で正解だったか~。東峰の右手奥には西峰も見え、きれいな双耳峰を描いている。そこから先はブナの森である。どういうわけか若いブナしかないのが気になるが、新芽の鮮やかさが気持ちいい。これで天気がよかったらなあ。
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高度を下げていくとヤマアジサイやツツジの咲いているのが多くなる。そのうちブナがなくなって杉だらけになり、さらに下っていくと林道に出る。ここからは林道を歩いて白谷登山口へ戻る。
参考までにコースタイム。休憩時間は含まない。
白谷登山口-(50分)-経の滝-(25分)-五銚子の滝-(55分)-横山岳西峰(頂上)-(20分)-横山岳東峰-(35分)-金居原コース分岐-(45分)-林道-(25分)-白谷登山口

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