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森岡浩之「星界の断章 III」

このシリーズにしては早く出た。1年ぶりぐらいか。「断章」ってことで本編ではないけれど、それでも「宿命の調べ」と同じ時系列の話も載っているんだから、ちゃんと書きつないでいく気はあるってことなんだろう。とりあえずは、のんびり待っていればそのうち出てきそうで安心した。
「断章」には毎回いろんな時代のアーヴがらみの短編が収められているが、この巻で印象に残ったのは「出奔」と「来遊」の2本。どちらとも、おなじみのキャラクタたちとあまり縁のない話で、キャラクタノベルとしての「星界」シリーズではなく、SF年代記っぽい話になっているのが気に入った。「出奔」なんて、32ページの短編でしかないけれど、これを読んだだけでアーヴの世界が一気に広まったように感じる。こういうのをさらっと(かどうかしらないげ)書けるあたり、やっぱりSF者なんだなあと思ったり。

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