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京極夏彦「豆腐小僧双六道中ふりだし」

豆腐小僧というあまり馴染みのない妖怪があちこちうろつきまわるのにあわせて、作者の妖怪論を語るといった趣向。とはいえ、地の文で語っているわけではなく、豆腐小僧が自分自身のことで悩んだり、先生と呼ばれる滑稽達磨なる妖怪が妖怪の説明をしたり、妖怪論をぶったりしているので、物語と妖怪論が混じりあってほとんど違和感がない。地の文の軽妙さも効いていると思うのだが、この文を軽妙と感じるかどうかってかなり個人差がありそうだなとも思ったり。落語を聴かないようなひとには違和感があるかもしれない。
タイトルに「ふりだし」ってあるように、この続きもあるみたいだ。この一冊だけで、きっちり話が終わっているように思うんだけど、どうやって話を続けるんだろう。

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