畠中恵「うそうそ」
むちゃくちゃひさしぶりに「しゃばけ」シリーズを読んだ。といっても、「しゃばけ」を読んだきりかもしれない。あまりに前のことなので、記憶がない。主人公の「若だんな」っていうキャラクタは憶えているけど、今となっては「若旦那」って、美濃田茂のワラビーなんだよね。読んでいて妙な感じがつきまとった。甘やかされやすいというポジションも共通しているし。
今回はその若だんなが箱根に湯治に出掛ける話。あんなに病弱な人間が、江戸時代の旅路に耐えられるのかというところだが、ほとんど荷物扱い。われもの注意のシールを貼ると似合いそうな道行きである。しかし、それも箱根に着くまでのこと。なぜかいなくなった兄やたちの隙をつくようにして、箱根の宿からさらわれてしまう。それには、とある小藩の命運がかかった朝顔探しのためであったが、そんな人間たちのいざこざとは別に箱根の山の神の怒りがどうやら、若だんなにかかわりがあるらしく、天狗たちの襲撃を受けてしまう。湯治のつもりが思わぬ騒動に巻き込まれてしまった若だんながのんびり湯につかることはできるのか、みたいな話。
しかし、あの若だんなが箱根の山道を歩く日が来るとはねえ。そのあと寝込んでしまったとはいえ、少しは丈夫になったのかもしれない。
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