白鳥士郎「のうりん 8」
田茂農林の学園祭に向けてというのが大きな話なのだが、それとはあまり関係なさそうな短い話をいつくかつなげてある。これまでわりとネタ的に扱われてきた四天農にスポットを当てた話で、基本的にはネタだけじゃないんだよ的に別の一面を描いているのだが、良田さんだけはネタとしか扱われない。このひとは過去に丸々一冊主役級の話があったから、その分割り引いてるっていう部分もあるんだろうけど、ただ単にいじりたいだけのような気もする。バイオ鈴木も扱い悪い、というかいつもどおりだな。林太郎もいつもどおりなんだけど、林科のトップ争いで「北斗の拳」のパロをやったのが妙にキャラとマッチしておもしろかった。敵役に斎藤、林太郎側に付く実力者に土岐の名前を配するあたり、「北斗の拳」だけでなく「国盗り物語」も意識していそうで、作者の岐阜愛の深まりを感じさせる。
ローズ花園とマネー金上の話は、これまでになくシリアスなネタを扱っていて、いかにもこのシリーズという読み応えがある。特に金上さん、岐阜の王、パロー会長を相手に回して、格好よすぎ。惚れた。
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