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和ヶ原聡司「はたらく魔王さま! 7」

短編三本、中編一本の番外編。
最初のひとつは、アニメの最終話の元になる話。アニメのは最終話ってこともあって、だいぶアレンジが入っていたようだ。こっちの短編もおもしろいんだけど、どうしたって番外編って話なので最終話向けではない。
ふたつめは真奥が猫を拾う話。貧乏所帯でしかもアパート住まいであれば、飼い続けるという選択肢はない。新しい飼い主を探すために、あちこちにあたってみるがなかなか見つからない。そうこうするうちに情がうつって、という、ある意味定番といえる話。本筋とはあまり関係ないけど、鈴乃が猫を可愛がるシーンがよかった。
みっつめが、アラス・ラムスを魔王城に泊まらせるために布団を買いに行お話。真奥と恵美とアラス・ラムスとでお買い物に出掛けて、あたりまえのように若夫婦と間違えられて、という流れ。これもお約束って感じなんだけど、本編での恵美の心境の変化が反映していて、興味深い。
最後の中編は、千穂がマグロナルドでアルバイトを始める前後のお話。本編ではあまり見られない、高校生としての姿が初々しい。いんにも高校生らしく進路に悩むところを見ていると、近い将来、悪魔大元帥に内定しちゃうなんてことがまったく想像できない。

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