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上橋菜穂子「流れ行く者 守り人短編集」

「守り人短編集」と銘打たれているが、時系列的には「守り人」シリーズよりもずっと過去。ストーリ上のつながりはなく、バルサやタンダの子供時代を描くものだ。いってみれば、外伝とか番外伝とか、そんな感じ。だからって、価値がないかといわれれば、それはまったく逆。このシリーズを読んでいたひとなら、バルサもタンダも好きだろうし、彼らの子供時代を作者本人の手による作品で楽しめるとなれば、究極のファンブックといってももいいんじゃないかな。みっつの短編とひとつの掌編が収められていて、どれもそれぞれに味わい深いが、タンダを主人公にした「浮き籾」が一番心に残る。なんだかんだいっても、バルサってやっぱり主人公側のひとなんだよねえ。感情移入するよりも、傍で見ているような感覚にどうしたもなってしまう。その点、ダンダだと、うんうん、そうだよねー、って思えるところが多々あって身近に思える。

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