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野村美月「"花散里" ヒカルが地球にいたころ……8」

花里ってヒカルと関係ないキャラだとばかり思っていたので、この巻のタイトルを見たときには驚いた。「源氏物語」をちゃんと読んでいるひとなら、花里っていうキャラが出てきた時点でピンと来たんだろうなあ。そう思うとくやしいような気もするが、今さら「源氏物語」を読もうとは思えないもんなあ。
さて、花里については、ヒカル自身が身に覚えのない相手というのが、これまでにないパターンである。ヒカルにしてはうかつだなあと思わないではないものの、そのあたりは花里が是光に向ける想いを見誤らせるための仕掛けぐらいに思っておこう。花里に文化祭実行委員に指名されてしまった是光が、いよいよその真価をクラスの人間に知らしめるあたりの流れは、8巻まで是光に付き合ってきた読者にとっては、ちょっとした快感。花里にとっては意図しなかったことだろうけど。
メインの話の影では、朝ちゃんがこそこそ動いていて、その独り相撲っぷりがおかしい。このひと、もしかしてお笑い担当だったのか。

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