川原礫「ソードアート・オンライン 10 アリシゼーション・ランニング」
現実世界ではアスナたちが病院から消えてしまったキリトの行方を捜して奮闘するさまが描かれる。前の話がアンダーワールド内の話ばかりなので、違和感が強い。とはいえ、菊岡の正体と彼の計画が明らかになったり、茅場の過去の様子が描かれたりと、物語の背景が見えてくるので読み飛ばすわけにもいかない。それはそれとして、今回はアスナが飛ばしてるなあ。
話がアンダーワールドに移ると、一転、いつものキリトの話になる。いつもの、ってのはつまりキリト無双ってことなんだけどね。この作品はやっぱりキリトがむやみに強いところを見せてくれないとおもしろくない。こっち側でも、システム側に強い関連があると思われる観察者の存在が描写されている。システム側というよりもアンダーワールド内の支配者かその上位存在かそんなものかもしれないが、どちらにしろ、キリトはそういったものからも注視されているということで、これは物語の展開上、意味がありそう。案外、アンダーワールドのフラクトライトたちも、自らの存在理由を追い求めたりしているのかも。
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