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杉井光「楽聖少女 2」

ルゥことベートーベンは将来「熱情」として知られることになるピアノソナタの作曲に行き詰っていた。構想はあるのに、それを表現できるピアノが存在しないからだ。そのピアノの開発を任されているのが、シュトライヒャー工房の女店主ナネッテさん。ルゥのことが大好きで、新しいピアノのために奮闘しているのだが、なかなか結果が出ない。
一方、神聖ローマ帝国との和議に応じたナポレオンはウィーンを訪れる。主人公はある疑念を持ってナポレオンと会見し、そこで彼の隠された真実を知る。そんな中、ナポレオンに復讐するために悪魔と契約したカールことウェーバーも登場し。といった話で、主人公たちは神聖ローマ帝国の消滅へと向かう大きな歴史の流れに翻弄されつつ、ベートーベンやウェーバーの音楽を守るために右往左往というかじたばたというか、要するにあがく。そのじたばたっぷりが、なんとも青春小説っぽいのが、この作者の持ち味かな。

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