さがら総「変態王子と笑わない猫。」
いつも主人公の名前をちっとも憶えられないんだけど、これはまた別格だった。一人称小説の上に、作中でもほとんど「変態」あるいは「変態さん」としか呼ばれない。あらためてあらすじを読んでみて、横寺陽人という名前であることを知ったのだが、誰それって感じである。その主人公が変態呼ばわりされる理由っていうのが、笑わない猫像に建前を取っ払ってもらうようにお願いしたのが原因で、本音ただ漏れのことしかいえなくなってしまったことである。そういうお願いをするあたり、変態っていうよりも考えなしといったほうがいいような気もするが、物語冒頭で水着について語っていたときは、まだその願いを叶える前だったから、やっぱりもともと変態なのかもしれん。
その主人公の周りを固めるのが、ふたりののヒロイン、筒隠月子と小豆梓。あとヒロインじゃないけど、鋼鉄の王。この三人が性格もさまざまで、それぞれが魅力的に描けてる。イラストがカントクってのも効いてよな。
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