比嘉智康「神明解ろーどぐらす 3」
いつもどおり気合が入りまくった下校風景なのだが、千歳がいない。風邪で休んだらしいのだが、小説の手法としてはこういう些細な違和感が発端になって話が転がり始めるってのがきまりみたいなものだから、どうしても身構えて読んでしまう。後半の夏祭りの場面になって、まりもが主人公に告白しようとあれこれ考え始めたあたりから、俄然雲行きが怪しくなってきて、くるぞくるぞと思っていたら、来ました。来たのはいいんだけど、期待していたものからはちょっとかけ離れてる。しょぼいというか、手垢が付いたというか、なんかそんな感じ。この作者のことだから、もっとぶっ飛んだ話になるんばゃないかと期待してるんだけどなあ。これが起点になってもっと話が大きくなるんだよね。そうじゃなきゃタイトルに「神」なんて入れないよね。
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