あわむら赤光「あるいは現在進行形の黒歴史─殺戮天使が俺の嫁?─」
ほぼ表紙買い。refeiaさんのイラスト好きなもんで。ところが、カラー口絵の堕天使の集合イラストを見たら、ああっ、このひとキャラの描き分けできないのな、と。でも、いいや。
小説のほうはどうかというと、これがかなり面白い。特に妹と父親のキャラがいい。妹はやたら設定ばかり妄想できるけど、まともな作品に仕上げられないという真性の中二病。しかも、なぜか主人公にべた惚れ。その妄想が具現化しちゃったのが、タイトルの殺戮天使をはじめとした堕天使たちなんだけど、それはまあおいておいて。それより父親がいい味出してる。子供にはめったやたらと厳しく、だけど奥さんには弱い。弱いっていうのは、いまだラブラブってこと。奥さんにそっち方面に引っ張られたら、子供相手にどうこういう余裕もなくなってしまうほどデレデレしてしまう。こう書いてしまうと、ありがちなキャラに思えるけど、読んでみると何かいいんだよな。
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