美ヶ原に行ってきた

急に予定に空きができたので、美ヶ原に行ってきた。実は蓼科山に行こうと思って出かけて、七合目の登山口までは行ったものの、どうにも雲行きが怪しそうだったので、急遽予定を変更したのだった。
蓼科山を下るとすぐに青空が広がって、車山のあたりでは快晴といってもいい天気になる。八ヶ岳から、富士山、南アルプス、木曽駒、御嶽、乗鞍、穂高、槍ヶ岳が一望できる。八ヶ岳と富士山ははだいぶ雲がかかっているが、御嶽や北アルプスは天気がよさそう。特に焼岳は雲ひとつかかっていなくて、あっちに登りにいけばよかったなあと、無駄な後悔をした。
そのままビーナスラインを走って、山本小屋のところの駐車場へ。ここはすでに標高1,900メートルを超えていて、美ヶ原の主峰王ヶ頭まではほとんど標高差がない。しかも、王ヶ頭山頂には王ヶ頭ホテルがあって、そこまでは送迎用のバスが行き来する道が通っている。登山というより長い散歩といったほうが正確かもしれない。車を停めた頃にはかなり雲が広がってきていて、念のため雨合羽をいれたリュックを背負って歩き出したのだが、いかにも登山者然とした格好だ。まわりがほとんど普段着の観光客っぽいひとばかりなので、なんだか浮いてしまっている。美しの塔から先はかなり観光客が減ってほっとした。
特に書くべき出来事もなく王ヶ頭ホテルの裏手の山頂へ。こんなに楽に着いてしまうけれど、百名山のひとつである。百名山が書かれた頃には頂上までの車道はなかっただろうから、もっとちゃんと登山らしい登山をしたのだろう。今も、昔からの登山道は残っているらしいから、そのうち登ってみようかと思う。王ヶ頭までだけだとあんまりなので、少し足を伸ばして王ヶ鼻に行く。こちらは、王ヶ頭にくらべるとずっと頂上っぽいたたずまいである。美ヶ原に行って、王ヶ頭まで歩くようなひとなら、ついでに王ヶ鼻まで行くのがお勧め。