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支倉凍砂「狼と香辛料 XIII Side Colors III」

外伝的な短編集の「Side Colors」もはや三巻。本編との距離感がほかのライトノベルのそれよりも近めなのが、作品のカラーにあっているように思う。一冊目が出るまでは長かったけれど、出始めると結構ハイペース。本編の人気が高くなってくると、雑誌なんかで短編書いてくれ、っていう仕事も増えるんだろうなあ。
今回は、短編三本に中編が一本。短編はいつもの「Side Colors」らしくホロとロレンスがいちゃついているような話ばかり。このあたりの甘い話は一定の需要があるんだろうけど、続けて読むと食傷気味になってしまう。雑誌掲載向けといえばそれまでだけど。今回はそのうちの一編がホロ視点になっているのが少し目新しいか。
中編は本編の初期に出てきたキャラクター、羊飼いのノーラの話。当時はそれなりに印象が強かったはずなんだけど、すっかりひさしぶりになってしまって記憶があいまい。発表がもっと早ければよかったのに。惜しい。

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