木村航「ミラクルチロル44キロ Bパート・ミラクルフレーバー」
Aパートを読み終わった時には、それなりに続きが楽しみだったような記憶があるんだけど、なんかわりとどうでもよくなってしまった。二分冊ってのもなかなか難しいね。続けて出せないのなら、溜めておいて、一緒に刊行のほうがよかったのかも。勝手に間空けて読んだKONKONがいうのもなんだけど。
さて、死人を間に挟んだ三角関係と、家族の崩壊と再生みたいな、題材としてはわりとポピュラーなものをどうライトノベル風味に料理するかっていうあたりが読みどころなんだろうと勝手に思ってたんだとげ、あまりそういう方向には行かずに、ずいぶんと普通の小説になっている。ライトノベルのレーベルで出す必要ないじゃん、っていうレベルなんだが、かといって純文学でもないし娯楽小説という感じでもないし。米英だったら主流小説ってジャンルがあるけど、日本だとどこに収まるんだろう。案外ハヤカワJAとかFTあたりがしっくりきたりして。
とりあえず、Bパートのお気に入りキャラは、主人公のお母さん。
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