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野村美月「"文学少女"と慟哭の巡礼者」

なんとなく「巡礼者」っていうと据わりが悪い。「者」抜きの「巡礼」でいいんじゃないのかな。もっとも、読みは「じゅんれいしゃ」じゃなくて「パルミエーレ」なんだけど。どっちにしても、より日本語っぽいいいかたしたら、「お遍路さん」だわな。
と、さて。今回はいよいよ心葉と美羽の再会。物語全体でいうと、中盤のクライマックスってとこなのかな。美羽はラスボスだとばかり思っていたから、意外だ。とかいっていたら実はそのとおりで、残りの巻は長いエピローグだったりするのかもしれないけど。
美羽がらみのお話とはいえ、心葉が物語にかける駆動力はあまり多くはない。心葉個人ではなく、ここまで心葉と関わってきた友人たちによって物語が進んでいく。中でも、琴吹さんがいい。「ツンデレ対ヤンデレ南海の決闘」みたいなサブタイトルを付けたいくらい。

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