木村航「ミラクルチロル44キロ Aパート・チロルアレンジ」
「ぺとぺとさん」のひとだ、ってことで買ってしまったが、あまりああいうのんびりしたテイストはない。失敗したかなあと思って読み続けたが、まあ、これはこれでいいんじゃないかという気になった。ものすごくいいかげんなまとめかたをしちゃうと、恋人を喪った男と出会った少女が家族を失うお話。ということで、テーマはわりと重い。ライトノベル的に謎の組織なのか天使なのか悪魔なのかわからないようなやつらがからんでくるけれど、そのなかのトリックスター的なキャラが割と気に入った。Bパートに続くってことで、喪失のあとは再生の物語になるのか、まあ何かを失い直すのか。
話は変わって、木村航って、茗荷屋甚六名義でライアーソフのでシナリオ書いてたんだね。ちっとも知らなかった。今度はTYPE-MOONで一般向けの新作を書いているらしい。これまでのTYPE-MOONは文章がダメ過ぎたので、その新作Girls' Workにはちょっと期待したいところ。
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