支倉凍砂「狼と香辛料 VIII 対立の町 <上>」
最後まで、タイトルにある<上>に気が付かなくて、どうやったらこの話を終われるんだろうとドキドキしてしまった。うーん。バカみたいだ。というわけで、シリーズ初の上下巻。エーブや、コルは5巻、6巻から続けて登場。コルはこのままレギュラーになるんだろうなあ。エーブは微妙なところ。この「対立の町」上下巻では準主役といった存在感があるし、役割的にも重要なところだけど、この話の先、どこまでホロたちとの接点があるか。
そういう先の話はともかくとして、冷酷というよりも悪辣なエーブの商人っぷりてのはなかなか楽しみで、この巻で彼女の微妙な立場が見えてきても、それでもまだ足掻いてくれそうな気にさせられる。ロレンスがちょっと精彩を欠いている分、次の巻はエーブが楽しみ。と思ったら、あとがきで「下巻はロレンスがかっこいいはずです」だって。ま、それもいいか。
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