榊一郎「神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン」
キネティックノベルの1、2話に続いて、文庫も読んでみようと思ったのだが、どうにもタイトルがわかりにくい。まず、大きなくくりで「神曲奏界ポリフォニカ」というのがあって、その中で「赤」とか「白」とか「黒」とかがある。その「赤」というのが、フォロンとコーティカルテを主人公とする「クリムゾン」シリーズということになっているらしい。この中でも、1巻、2巻ってナンバリングしてくれればいいのに「ウェイワード・クリムゾン」なんてタイトルになっているから、どれがどれだかよくわからない。面倒くせいやってんで、Amazonで売っていた4巻セットを買ったのだが、もしかしたらまんまと売り手の思惑にはまったのかも。
前置きが長くなった。キネティックノベルではフォロンは神曲学院の学生だったが、文庫では学院を卒業して、ユフィンリーの事務所で働くようになってからの話になっている。いらいらするほどのダメ人間だったフォロンもいくらかましになっているのはいいのだが、ついでにコーティカルテやペルセルテの可憐さも影をひそめてしまっている。キネティックノベルにくらべると、ダイナミックレンジが狭まったような感じ。キネティックノベルを読んでいたから、まあ、楽しめているけど、そうじゃないとちょっとつまんないんじゃないかなあと思う。買ってしまったんで、とりあえず4巻までは読むから、それまでに面白くなってくれることを望む。
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