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古橋秀之「冬の巨人」

街と人々の生活を丸ごとのせて冬の荒野を移動する巨人。クリストファー・プリーストの「逆転世界」を思い起こさせるような世界で繰り広げられる物語。と書いたけど、最近だったら「キングゲイナー」っていたほうがとおりはいいかな。どちらも名作なので読むべし。って、「キングゲイナー」は普通アニメか。でもコミック版もいいんだよね。
それはともかくとして、「冬の巨人」である。先に挙げた二作にはさすがに負けるけど、これはこれでかなりいい。冬を往く巨人のイメージとか、その上に築かれた社会の閉塞感と世界との対比とか。この作者って下手にシリーズモノ書くより、読み切りの長編とか、短編のほうがいいね。いいかえると、キャラを描くよりストーリとか社会を書くのがうまい。今どき、一冊できっちり話、終わらせて、ちゃんと満足感を与えてくれるような作家は貴重だよ。シリーズモノよりも仕事は少なそうだけど、なんとかこっち方面でも書きつづけて欲しい。

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